起業家に必要な“器のストレッチ”
メルマガ「『成功する人』と『失敗する人』の決定的な違い」 vol10 2002.4.1 配信  より (改訂版)

この1ヵ月間、私は新しいことにチャレンジしていました。もう少しで最低限のプログラム(仕事のコツ)を自動意識に形成できそうです。年度替わりの季節ですから、皆さんの中にも新しい環境や取り組みにチャレンジする方が多いことでしょう。一つだけアドバイスするとしたら「自分の人生は自分でドライブしましょう」ということです。ハンドル操作やアクセル、ブレーキ、ギアチェンジ等を自分の意志でコントロールするつもりがあるなら・・・、人生の主導権を自分がしっかりと持っているなら・・・、今どんな状況であろうと、必ず人生成功の道が開けることでしょう。「運命という流れに身を任せながらも、必要なときにはしっかりと自分で舵取りする」このバランス感覚がとても大切だと思うんです。

私は、自己啓発セミナーのトレーナーという職業を生業(なりわい)の一つにしているんですが、何といってもセミナー終了時に参加者からいただく心温まる拍手や、感謝の意を伝えてくれる言葉がとても嬉しいんです。まさに“鳥肌もん”です。今回、全く別の仕事を体験する中で、私は新しい「もんレベル」を体感しました。名付けて“涙もん”レベルです。一心誠実に遂行していると、ねぎらいの言葉や承認のメッセージをいただけます。このときは本当に“涙もん”だったんです。

様々な「もんレベル」がある中、本人の立場、境遇、真剣さ等によって体験するレベルが決まってくるようです。そして、様々な「もんレベル」の体験は本人の器(うつわ)を大きくします。これを私は“器のストレッチ”と呼んでいます。高い「もんレベル」を体験するためには、その体験に至るまでの様々な葛藤や試練を乗り越える努力が必要です。このプロセスが無いと、結果的に拍手や感謝の言葉をもらっても、本人の「もんレベル」メーターはちっとも反応しないでしょう。もしも、あなたが結果として何らかの「もんレベル」を感じたなら、それまでのあなたの意識的な努力や言動というプロセスが、確実にあなたの器をストレッチしたのだと言えます。


公の起業家支援カレッジで講師を務めておられる方が、こんなことを言っていました。「自分が今までやってきたことは、自己破産者をただ増やしただけだった。今は、本人が脱サラする前に、見込みが無いものは諦めさせるようにしている」と、重い言葉です。でも、あなたが本気で起業したいなら、今あなたがどんな状況であれ、私はしっかりと起業の方向でサポートしたいと思っています。その理由は、「成功する人」の多くが起業という手段を以て、それを実現しているという歴然とした事実があるからです。なぜなら、起業は「成功する人」の絶対条件である「精神的にも経済的にも自立している」ことを育成する上で、もっとも適したトレーニング場の一つだからです。

起業を志す人の初心貫徹をサポートするために、私自身がこの1ヵ月間で体験したことは、大きな財産になりました。セルシネメソッドに起業家支援プログラムを追加できた喜びの中、このメルマガを書きました。

このメルマガは、私が起業して1年半経ったとき、サラリーマン時代の貯えも底をついたためにアルバイトを始めた当初に執筆したものです。結局、8ヵ月間アルバイトを続けました。夜間の交通警備です。日中自社に僅かながらも来る問い合わせに応えるために、そして、仕事を絶対に持ち帰りたくないという理由でこの仕事を選びました。

アルバイト時間中は、徹底的にその仕事に集中し、4日間の事前研修で教わった通り忠実に誘導灯を振りました。それは、本部の警備員が感心するやら少し退くやら、そのぐらい徹底的に取り組みました。幹線道路で爆音をとどろかせる重機の傍らや、レンタルショップの駐車場で独りということもありました。そんなある夜、品の良い老夫婦がすれ違いざまに、「ごくろうさま」と声を掛けてくれたのです。この一言が本当に「涙もん」だったんです。

明確な目標があれば、どんなことにでも一所懸命に取り組むことができます。そして、必ず道は開けます。このアルバイトの体験が、レッスン6でお話しするセルシネ独自のコルパープロジェクトのノウハウや、その他諸々の気づきを与えてくれたのです。

あなたの目の前に気になる扉があるなら、是非開けてみることをお勧めします。きっと沢山の宝物を見つけることができると思います。



ウィンドウを閉じてお戻りください。



セルシネ・エイム研究所のホームページはこちらです。




COPYRIGHT SELSYNE AIM INSTITUTES. WADA CHIHIRO