自分のリズム欲求に耳を傾ける
メルマガ「何となく体調不良のまま人生送るんですか?」Vol.15(2003.11.26 配信)から抜粋
2006.6.15upload
こんにちは、体調はいかがですか。

今回は、“リズム”の大切さについてお話ししたいと思います。体内時計から発せられるリズム欲求に耳を傾けて、そのリズムに心身を任せることができると、本来のあなた自身が甦ることでしょう。

私たちは、「睡眠と覚醒」に代表されるような、様々なリズムを内包して生きています。例えば、誕生から死亡までの半サイクルのリズム、季節に沿ったリズム、体温変化のリズム、呼吸のリズム、鼓動のリズム、脳波のリズム、細胞の生死・分裂のリズム、素粒子(陽子・中性子・電子など)の成滅のリズムなどです。
素粒子の成滅にもなると、1秒間に約10の20乗回という、想像もできない程の速さで展開しています。

睡眠中の浅深のリズムは約90分で、このリズムは覚醒時にも残っています。大脳半球の右と左の優位性も、このリズムに同調して切り替わります。他にも、軽い躁鬱のリズム、月経のリズムと、挙げれば切りがありません。

生活する中で、一番分かりやすく顕著なのが一日の周期です。これを「サーカディアン・リズム」と呼ぶのは、あなたもご存じのことと思います。ラテン語で「概ね一日のリズム」という意味です。
これよりもゆっくりとしたリズムは、一日よりも“低い”という意味でインフラディアン・リズム。一日よりも速いリズムは、“超える”という意味でウルトラディアン・リズムと呼びます。

リズムというのは、ゴムが伸びたり縮んだりしている状態に良く似ています。そして、いざというときには適切なテンションにセットして対処します。しかし、同じテンションが長く続いてしまうと、当のリズムはもちろんのこと、他の様々なリズムにも悪影響が出てきてしまいます。


さて、あなたの生活リズムはいかがでしょうか?

高調(high-tension)と低調(low-tension)が、リズム良くサイクリングしていますか?

近頃気になるのが、「急き立たれ症候群」の増加です。高調を無理に維持するがあまり、心身の調子を崩してしまっている人達です。

もちろん、最高調のレベル(能力)を上げるためには、時には頑張ってストレッチすることも必要です。しかし、心身が壊れてしまっては、それこそ元も子もありません。

もしもあなたが「急き立たれ症候群」に陥っているなら、勇気を持って休むことが必要です。“急がば回れ”です。時には全てを手放して休みましょう。焦りは禁物です。無理を続け過ぎると、結局は受け取る成果を小さくしてしまいます。
熊が、冬眠するのを怖がってちょこちょこ外に出ていたら、次の春を迎えるのは難しいでしょう。人生において、“休養”“待つ”“止まる”という時期は、とても大切なのです。

生物の急激な進化が始まったのは、地球凍結が終わった直後、今から6億年前のことだそうです。
素晴らしいアイディアも、高調で頑張った後、低調期を経てもたらされます。休養の時期は、次の更なる飛躍の準備段階であり、必要不可欠なのです。

竹は、百年前後の周期で花を咲かせるそうです。人生を百年のスケールで見つめてみませんか。そうすると、体内時計のリズムが聞こえてきます。







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