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「セルシネのブログ『人生成功 四方山辻説法。』

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弊社代表和田知浩が、折に触れて気ままに「人生成功」に関するメッセージを投稿しています。


2010年のバックナンバー

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詳 細
高性能簡易脳波測定器のレンタル−オペレーター/脳波解説者の派遣も承ります。
個人/企業/学校/研究機関/テレビ番組など、様々な分野でご利用いただいています。

vol.214 『お守りのようなストレスコントロール・グッズ、・・・発売!』 2010.12.8


何か最近、“巡り合わせ”というものを感じることがよくある。前号で書いた有限会社セルシネ20周年記念日のその日にコルパー道場「二四土研鑽会」を偶然スタートしたこともそうだし、今日お伝えする件もそうだ。

この記事を書こうと名刺ホルダーをめくると、ちょうど1年前の今日ご来訪頂いたのだと気づいた。

株式会社ホーマーイオン研究所の医療機器事業部/取締役営業本部長である石崎俊雄氏だ。

会社勤めしていたとき、同社の商品「SLEEPY」を扱っていたことがある。頭部に低電圧のパルス刺激を与えることにより交感神経の緊張を緩め、自然なな眠りに導く電気睡眠導入器だ。もう20年以上も前の話しである。

あるメーカーからご紹介頂き、お忙しい中恐縮だったが石崎氏にお越し頂いた。お会いするのは初めてだった。

あれから一年の間、セルシネで販売するか・・・、販売するならどのように・・・、セルシネならではの付加価値を与えられるか・・・、などを頭の隅で考えていた。

そして今、これを使ったユーザーサポートのイメージがやっと見えてきた。

前置きが長くなった。

今日ご紹介する商品は、弊社からも12月5日に発売したストレスリムーバー「パルスエッグ」だ。

ストレスリムーバー「パルスエッグ」値段は4,980円(税込)、送料と代引手数料は弊社が負担する。銀行振込の場合、振込手数料はお客様にご負担頂いている。

まず自分で使ってみた。「うんっ、いいかも」と感じた。次に家族に試してもらうと肯定的反応が。さらに友人の小川正人氏が経営する清涼堂整骨院で試してもらった。そのとき頂いた感想がこれ

ストレスが原因で心身に不調を来している人に使ってみて欲しい。不眠症状の人がスムーズに入眠できるようになったり、あがりや緊張をプラスのエネルギーに転換してハイパフォーマンスを発揮できるようになる。

もちろん万能器ではないが、試してみる価値は大きい。

ただ、セルシネが販売するからには単なる“お試し”で終わるわけにはいかない。ケースバイケースのユーザーサポートができるノウハウを揃えたかった。そのため一年もの月日が経過した。

パルスエッグが色んな人に使ってもらえる理由は、“手軽さ”ということの他に、「リラックス・モード」と「アクティブ・モード」の働きにある。

パルスエッグを手に握ると電極がちょうど“労宮”というツボに当たるようにデザインされている。“労宮”は慢性疲労や緊張感からの回復に効くとされているツボだ。そこに、1万分の1秒という短時間の矩形波パルスを低周波で出力する。

「リラックス・モード」を選択すると、電気刺激が14Hzから1Hzへ3分掛けて漸減し、これを5回繰り返す。この刺激パターンは副交感神経を活性化させてストレスを解消させる効果がある。

「アクティブ・モード」を選択すると、電気刺激が30Hzから70Hzへ1分掛けて漸増し、これを15回繰り返す。この刺激パターンは交感神経を活性化させて活動エネルギーを生じる効果がある。

だから、前述のように過剰ストレスが原因で心身に不具合を生じさせてしまっている人にもいいし、プレッシャーを突き破って自己表現したいという気力を持った人にもお薦めできるのだ。

パルスエッグの特性は、認知行動療法を取り組む上で非常によい補助をしてくれる。

例えば、自身の前向きな思考や行動の足を引っ張る問題パターンを自覚している人がいるかもしれない。分かっちゃいるけど止められない・・・というやつだ。

でも、この問題を克服したいというモチベーションはあって、気力も体力も備わっている。そういう人ならば、「アクティブ・モード」でイメージトレーニングしたり、実際に行動しながらパルスエッグを握ればいい。

認知行動療法は気分障害や情緒障害などに対する治療技法の一つで、物事を不適切に解釈したり理解したりする仕方を修正する認知療法と、学習理論に基づいて行動を修正する行動療法を統合したものである。例えば、「書くだけダイエット」も認知行動療法の一つだ。

突発的に不安感やめまいあるいは吐き気や身体のしびれなどの発作を経験し、その発作がいつ再発するかという恐怖感に悩んでいる人がいるかもしれない。これはパニック障害と言われるものだ。

他にも、拒食症や過食症などの摂食障害。人前で何かしなければならないときに過剰に緊張してしまう社会不安障害。意思に反して不快な考えが繰り返し頭に浮んでしまい、その不安が気になって同じ行動(手を何度も洗ったり、鍵閉めを何度も確認したり)を続けてしまう強迫性障害などがある。

これらを認知行動療法で解決するときに、パルスエッグが有効な補助ツールとして使えるのだ。

認知行動療法は、積極的に社会生活を送っている人が更なるステージに向けてチャレンジするときにもセルフコントロールの手法として応用することができる。

ストレスやプレッシャーが自身の限度を超えたために“うつ症状”を生じさせてしまっている人も多い。

うつのときは感覚機能が抑制される。例えば、景色がモノトーンのように見えたりする。これは一つの自己防衛反応なのだと思う。しかし、五感の機能が抑制され、抑制された五感で世界を体験しているからますます気分が鬱(ふさ)いでいくという悪循環に陥ってしまっている場合も多い。

そんなときは、パルスエッグを「リラックス・モード」にセットして試すといい。14Hzから1Hzに漸減する電気パルスが手のひらの「労宮」を刺激して脳の体性感覚野を活性化させる。このスッキリ感が他の感覚にも波及していくように感じられ、すがすがしい気分を呼び覚ましてくれる。

気力が充実してきたら、「アクティブ・モード」でイメージトレーニングをしたり、実際に行動する場面で握ればいい。30Hzから70Hzに漸増する電気パルスが体性感覚野と運動野を活性化させる。

パルスエッグによる領野の活性具合を琉球大学のチームが研究されたfMRI画像もパルスエッグ紹介ウェブページに掲載した。

パルスエッグを使用した人から「お守りのようです」というコメントも頂いた。

セルシネがしっかりとサポートしたいと思っている。気分が鬱いでいる人も、更なる目標に挑戦する人も、是非お試しあれ。


セルシネ・エイム研究所 和田知浩

vol.213 『お祝いに“まかろん”と貴重な資料、そして何よりのメッセージ。』 2010.11.28


昨日、第1回コルパー道場「二四土研鑽会」を無事スタートした。10時から17時まで独りでひたすらエクササイズに取り組んだ。“会”なのに独りだ。

心と身体と頭と・・・、エクササイズによる自身の反応を観察し、実践マニュアルをブラッシュアップしながら進めた。一緒に取り組む人が現れてくると、この実践マニュアルが講師マニュアルになる。更に進むと、これが講師(インストラクター)養成マニュアルとなる。

新しいセミナーを始めるといつもそうだけど、回を重ねる毎にマニュアルのバージョンナンバーがカウントアップされていく。カウントが二桁そして三桁になったとき、「二四土研鑽会」がどのような形になっているのか、漠然と想像するだけでもわくわくしてくる。

コルパー道場「二四土研鑽会」は、コルパーに成りそして在り続けるための「実験」「継続」「遊園」の場所だ。私自身は、一年以上止まったままになっている“アファーメーション本”の執筆を再開することが当面の鍛錬目的となる。

アファーメーション本に掲載する30鍵の中の一鍵で引っ掛かってしまっているのだ。ここをさらっと書き進めてごまかすわけにはいかない。ヒントは見えてきているので、後は自身の鍛錬で実証していきたいと思っている。

そして、達成計画も二四土研鑽会のエクササイズの中で立てていく。通常の出版もするのか、二四土研鑽会のマニュアルだけに組み込むのか、ネット配信するのか・・・。今、出版業界は激変・混沌の中にあるから、どんな新しいアイデアやシステムが出てくるのか楽しみだ。

初めての二四土研鑽会を終えてまったりしていた19時半過ぎに電話が鳴った。

「小川です。お届けしたいものがあるので今から伺ってもいいですか?」

セルシネ設立の20周年記念、そしてコルパー道場「二四土研鑽会」のスタートを祝って、出稽古の帰りに寄ってくださったのだ。

予期せぬ突然の来訪にビックリ! 目頭が熱くなった。アップマープ・ファクトリー代表 小川正人氏2010.11.27

お祝いに駆けつけてくれた人に失礼だが、ブログに載せたいから撮らせてくださいとパチリ。

小川さんはこのブログに何度も登場してもらっているのでご存じと思うが、嫡流真伝中国正派拳法・躾道館の師範で練馬支部長を務めておられる。中野区野方の駅前商店街では「清涼堂整骨院」を営んでおられる。そして、武道とアファーメーションを融合させた目標達成支援プログラム「アップマープ」の開発者、実践者でもある。さらに、弊社の「ファインブレイン研究会」にも武道家の脳波収集で協力して頂いている。

10月16日にお会いしたときに小川さんが切っ掛けをくれなかったら、セルシネ設立20周年記念の日にコルパー道場「二四土研鑽会」をこうしてスタートするという偶然もなかった。

手には中村屋の「あんまかろん」が。そしてもう一つ、「二四土研鑽会」を運営していく上で大変助かる資料があった。

10分ほどの短い時間だったが、インディペンデンスならではの心からのメッセージを頂いた。

独りだけど独りじゃない。

一日経ってふくらはぎの心地良い筋肉痛がいちだんと増してきた中で、色んなことを感じている。

月に2回の鍛錬で毎回筋肉痛を味わっているようでは話にならない。

小川正人氏から頂いた中村屋のあんまかろん。コルパー道場「二四土研鑽会」は一つのカンファレンスだ。併せて日常の取り組みが重要であることは言うまでもない。

コルパー道場「二四土研鑽会」を色んな人に利用して欲しいという気持ちが改めて湧いてきた。

さっそく、二四土研鑽会のウェブページに「こんな人にお薦め」コーナーを新設した。プロジェクトを進めて行く中で益々色んなアイデアが出てくるだろう。

まかろん、美味しかったです。


セルシネ・エイム研究所 和田知浩

vol.212 『有限会社セルシネの設立20年目にコルパー道場「二四土研鑽会」をスタート。』 2010.11.25


いよいよ明後日11月27日(土)にコルパー道場「二四土研鑽会」がスタートする。

私自身の心技体を自己鍛錬し直すことを決意したのが先月16日。あの日から1ヶ月と10日程が経った。何か凄くわくわくしている。「やるぞー! そしてやり続けるぞー」という感じだ。

私自身が自己鍛錬したい。そして、その場に同士を招いて一緒にやりたい。

ファインブレイン研究会の活動でご縁を頂いた各分野の達人達のノウハウも新たに取り入れて、セルシネが考える成功者のモデルを私自身が体現したい。そうでなければ「コルパーの特徴」なんて、ただの“絵に描いた餅”だ。

コルパーのウェブサイトをリニューアルし、そこにコルパー道場「二四土研鑽会」のページを加えたのが今月の20日。そして、すぐにセルシネ・ニュースを配信した。

「二四土研鑽会」のページを作りながら、研鑽内容はもちろんのこと、会費やスケジュールの設定を練った。一番いい形は何かと・・・。

実は初日の11月27日は、私が有限会社セルシネを設立してちょうど20年目となる記念日だ。

こんな大切な日を忘れていた。

セルシネは、脳波フィードバック・マシーン「バビス−1」を作りたくて、会社勤めしながら平成2年に設立した会社だ。誰にも縛られずに自分の思い通りのマシーンを作りたくて、手取り15万円の頃に親や親戚、銀行から計350万円を借金して資本金500万円とした。

野心もあった。

しかし、私自身の経験と力量不足のため、試作機同様の5台を売っただけでその後の継続を断念した。

10年前の平成12年、突発的に独立したときには会社云々という気持ちは全然湧かなかった。「一人の男として生きていけばいいじゃん」と。こういう人、今増えてるんじゃないかな?

有限会社セルシネは放っておいて、独立2年目の平成13年にセルシネ・エイム研究所を立ち上げた。立ち上げたと言っても、「この屋号でビジネスします、宜しくお願いします。」という程度のものだ。名前には思い入れがあるけど、会社なんかじゃない。

そんな風だから、有限会社セルシネの設立記念日なんて全然頭になかった。

それが、今回「二四土研鑽会」のスケジュールを立てているときに思い出した。「あの日からちょうど20年か・・・」。

休眠状態とはいうものの、セルシネが二十歳を迎えるその日にコルパー道場「二四土研鑽会」をスタートするとは。

だからこうして独りで興奮している。

初日はどうやら私独りの自己鍛錬となりそうだ。私自身がコルパーでなければ、いつまでも独りの修行となろう。でも、私にコルパーの片鱗がもしも見え始めたなら、そのときおのずと道場のドアをノックしてくれる人が現れるだろう。

それが、明日なのか、来年なのか、10年後なのか、それとも一生無いのかは分からない。

同士が増えるも善し、ずーっと独りでやるも善し、という心境だ。

今の私をパチリ!
今の和田知浩20101125

明日は時間割をしっかり立てる。そして、明後日から毎月第2・第4土曜日の自己鍛錬だ。その鍛錬を毎日の「今此処」に反映していく。


セルシネ・エイム研究所 和田知浩

vol.211 『頭脳の活性化をサポートするウェブサイト「Bit Vation」を正式オープン!』 2010.10.25


ビットべーションとは、「情報処理能力の活性化」という意味である。

“成功率”や“成功度”を飛躍的に高めるためには、頭脳の活性化が有効である。改めて言うまでもないことだ。

セルシネでは、頭脳を活性化するメソッドとして「速話聴取」という方法を用いている。

速話聴取法を提供する機器やマニュアル、映像、メッセージなどが弊社(セルシネ・エイム研究所)サイト内に散らばっていたので、それらを束ねたポータルサイトを設置したいとかねがね思っていた。

これは、昨年設置した脳波関連ポータルサイト「NOWHADAS」と同じ発想だ。

速話聴取法のポータルサイトの名称は「Bit Vation」とし、2月にはプレオープンした。しかし、コンテンツはほぼゼロの状態で、既存の速話聴取関連ページへのリンクを掲載しているだけであった。

同じく2月、弊社「映像配信局」に、速話聴取用の音声をアップした。再生速度は「2倍速」「3倍速」「4倍速」「5倍速」で、4倍速には黙読追唱の速読もできるように同期テキストを加えておいた。

この8ヶ月間の再生回数は、各速度とも7,000回を超えた。特に、同期テキスト付きの4倍速は12,000回に迫る勢いだ。このペースは、弊社「映像配信局」の中では群を抜いている。

この結果は、速読能力を伸ばしたいというニーズが多いことを物語っている。

そこでまず、縦書き文章もご利用いただけるようにした。縦書き文章を読む眼筋を訓練するためた。

ただこの半年間、気掛かりがあった。速読のために視線走査力を鍛えたり周辺視野を広げるためには、なるべく大画面で再生できるようにしたいということだ。

他のプロジェクトが一段落した今月中旬から、速話聴取コンテンツのハイビジョン化に取り掛かった。

速話聴取関連ポータルサイト「ビットべーション」そして今日、一通りのコンテンツが出揃い、ページデザインも整えて、速話聴取関連のポータルサイト「Bit Vation」を正式オープンさせた。

利用者からのご意見も踏まえつつ、益々充実したポータルサイトにしていきたいと思っている。

まずはお試しあれ。


セルシネ・エイム研究所 和田知浩

vol.210 『世界パンクラチオン選手権で小川正人師範が銅メダルを獲得。』 2010.10.19


一昨日、久しぶりに小川正人師範が経営されている清涼堂整骨院を訪ねた。

小川さんとの出会いは2008年春で、意気投合して一気に「アップマープ」を作り上げた経緯はこのブログでも紹介してきた。

その小川さんが「第6回世界パンクラチオン選手権」(日本チームは初参加)に出場し、見事銅メダルを獲得された。

ギリシャ語で「全ての力」を意味するパンクラチオンは、オリンピックの正式種目を目指して活動しているそうだ。

日本では今年4月に「イサミ杯第1回全日本選手権」が味の素ナショナルトレーニングセンターで行われ、この大会の成績によって選抜された選手達が世界大会に出場したのだ。

この模様は(財)日本レスリング協会のウェブサイトに紹介されている。

日本が初出場だったためか、沢山の外国人選手が日本チームとの記念撮影を希望し、ユニフォームの交換も求められたそうだ。さすがにユニフォームの交換だけは断ったとのこと。

武士道や工業製品、ポップカルチャーなどのイメージからか、日本への親近感と羨望が強いことを肌で感じたそうだ。このことが古いイメージなのではなく、今後も益々色んな分野で広がっていくと嬉しいなーと思う。

世界パンクラチオン選手権で銅メダルを獲得した小川正人師範。今も左目の目頭付近に残る傷跡は、未知の闘いに果敢に挑戦してきた勇気を示す勲章だ。

経営する整骨院で毎日沢山の施術を自らこなす一方で、いくつかの道場で指導しつつ自己鍛錬するというストイックなまでの日々を送っておられる。

4時間ほどのセッションとなったが、私自身も大いに触発された。

私が行っている自己鍛錬の場を有志と共有できる定期的な場を設けたい。互いに高めあえるコルパー養成の場だ。

さっそくその準備に取りかかった。準備しつつの運営になると思うが、近々改めてご案内したいと思う。


セルシネ・エイム研究所 和田知浩

vol.209 『フジテレビ「激★王」の脳波測定で武蔵さんが教えてくれたこと。』 2010.10.1


一昨日、フジテレビで「芸能界激熱王熱ウマ名店大汗バトル」がオンエアされた。
フジテレビ「激熱王」1

好評だった「激辛王決定戦」に次ぐ第2弾だ。

第1弾の激辛チャンピオンに輝いたほっしゃん。は激辛バトルを繰り広げる中で覚醒シータ波に達した。リアクションとは正反対の結果に皆が驚いた。

オンエアの最後に紹介されたが、実は事前アンケートに“辛いものは苦手だ”とほっしゃん。は答えていたのだ。にもかかわらず・・・

丸一日、三軒の激辛料理店を巡るロケで、苦手な激辛を食べながらもプロのリアクションを見せ続けた。その結果の大どんでん返しだ。

この脳波の変化は、苦行によって悟りに至る経緯の典型だった。

さて、今回の激熱バトルだが、このオファーを頂いたとき一つの問題が懸念された。

それは、激熱料理を食べた後に脳波を測る場合、測定時点の苦痛なり喜びなりが脳波に反映するのではないかというものだ。

第1弾の激辛ならそういう心配はない。辛さが尾を引くからだ。でも今回の激熱の場合は「喉元過ぎれば熱さを忘れる」(火傷した場合を除く)で、脳波を測定するときには逆に開放感を得ている脳波になる可能性がある。

激熱料理を食べているときに脳波を測定できればこんな問題は無いのだが、あの激しいリアクションやトーク中では正確な脳波測定が困難なのだ。

そこで、番組制作スタッフとの事前シミュレーションで、次のような提案をして実験してみた。

激熱の食後に脳波測定をしている最中に、「あなたは本当に激熱料理が好きですか?」と質問するのだ。被験者はそれに答える必要はない。

それで脳波は反応する。本当は激熱料理が苦手ならベータ波が優勢になる。ベータ波が一瞬優勢になる人もいれば、その優勢がしばらく続く人もいる。もちろん、激熱料理が本当に好きならばアルファ波優勢のままだ。

もっとも、この質問によって何らかの不確定要素が被験者に影響してしまう可能性は否めない。しかし、熱さから解放されたプラス点の脳波が発生することを極力避けたかったのだ。

ロケでは、内容をブラッシュアップした3種類の質問を1分間の測定中に15秒、30秒、45秒のタイミングでささやきかけた。

その結果はオンエアの通りだ。

フジテレビ「激熱王」2

今回の脳波測定で興味深かったのは、番組の落ちにもなった武蔵さんの脳波だ。

激熱ラーメンの食べっぷりもさすが格闘家で、視聴者の多くが武蔵さんの優勝を予想したのではないだろうか?

ところが、武蔵さんの脳波はベータ波がほぼ100パーセント優勢だった。番組でも解説したとおり、武蔵さんは(恐らく)アドレナリンを出しまくって激熱ラーメンをやっつけたのだ。これも一つの勝ち方ではあるが、番組の趣旨ではマイナス評価となってしまう。

反対に、激熱王に輝いた森永卓郎さんは、バトルを繰り広げる毎にアルファ波の優勢が増していった。恐らく脳内では快感の神経伝達物質であるドーパミンが増えていたはずだ。

武蔵さんはある意味脳も鍛えていると言える。気力と体力があるから今はOKだ。ただ、アルファ波でドーパミンを分泌しながら頑張る“達人集中”のチャンネルも併せて開発しておいた方がよい。

フジテレビ「激熱王」3

このことはビジネスパーソンにも言えることだ。バーンアウト・シンドローム(燃え尽き症候群)に陥る前に・・・。

脳波のチャンネルを切り替えるためのトレーニングは、例えばヨーガがお薦めである。

テレビ番組という過酷な測定条件が、新たな発見と気づきをもたらしてくれている。

今回の激熱王オンエアの様子を「ノウハダス」にも掲載した。
http://www.selsyne.com/aim/products/nowhadas/index.htm#gekiatuou


さて、今日はテレビ東京の「世界7大ミステリー 人体の奇跡SP2」で弊社が提供した脳波測定器「アルファテック4」が登場する予定だ。いったん眠りにつくと10日間以上目覚めないというイギリス人少女を検証する。

前回は不眠のウクライナ人男性の脳波から“マイクロスリープ”を見いだした同番組、果たして今回は・・・

番組のHP
http://www.tv-tokyo.co.jp/jintai/


様々な脳波研究の場にお誘いいただくテレビ番組業界の皆様に感謝しつつ・・・。


セルシネ・エイム研究所 和田知浩

vol.208 『ヨーガマスター伊藤玲子氏のチャンネル脳波は「ファストアルファ波」?』 2010.8.16


5月に開催された「メンタルヘルスケア・ジャパン」で行われたヨーガ体験会に参加した。1時間のセミナーで、ワーク時間は僅か20分程度だった。

このちょっとした体験が効果覿面だった。自分の声が腹部と胸部を心地よく振動させながら楽に発せられる。十分に弛緩した身体が低くコロコロとした響きを作っていた。

精神も非常に落ち着き、この状態ならどんなに緊張する場面でも、平常心(ビョウジョウシン)で最高のパフォーマンスを発揮できると確信できた。

平常心については、セルシネのeラーニング「コルパーに成る」のLesson4.「平常不動心という心構え」で解説している。

また、激しい運動をしたわけでもないのに、帰宅してから取った夕食時には、胃がグーグーと鳴って「早く早くー」と喜んでいるようだった。

こんな風なベストコンディションを、こんなに短時間のしかも簡単な取り組みで実現できるとは・・・。まさに「目から鱗が落ちる」の体験だった。

20分間の誘導で行ったヨーガのワークはどれも単純で、何の変哲もなかった。それなのになぜこんなに効果があるんだろう。表面的には分からない手順があるのだろうか? それとも、誘導してくれたインストラクターの能力が為す業だったのだろうか?

そんな折、脳波測定器をレンタル提供したテレビ番組制作会社から、ヨーガインストラクターを紹介して欲しいとの依頼があった。面識はなかったが、この先生は本物だと思うからと、このときのヨーガインストラクターを提案した。そして無事、オンエアされた。

この件を切っ掛けに、ファインブレイン研究会としてヨーガ脳波の共同研究を申し入れた。すると、快くお受け頂くことができた。

第1回の研究を今月12日(木)に、神奈川スポーツセンターの研修室で行った。

共同研究してくださるのは、人材育成の教育・研修を提供されている株式会社アイアンドオンだ。

当日は、同社社長の伊藤宏之氏と、奥様で同社取締役の伊藤玲子インストラクター、ファインブレイン研究会を後援してくださっているフューテックエレクトロニクス社の若菜毅敏氏、そして私の計4人が会した。

設営を済ませた後、本研究の被験者であり、私にあの不思議な体験を誘導してくださった玲子インストラクターへの取材からスタートした。

玲子氏は、もともとはジャズダンス(ジャザサイズ)とエアロビクスのインストラクターをされていたそうだ。その流れで、ヨーガを取り入れるようになり、2007年にはヨーガインストラクターとしてインド中央政府から公認されている。現在は、大手民間スポーツクラブや公共スポーツ施設において、ヨーガやパワーヨーガ、そしてピラティスを週に18クラス担当されている。

簡単な取材を終えてから、いよいよ脳波測定に移り、計14回の測定を行った。

まずは、玲子氏の基準脳波(閉眼安静)を測定してみた。

このグラフは、脳波の原波形を0.5Hz刻みで分解して横軸に並べ、それぞれの周波数のボルテージを縦軸に表すスペクトルグラフである。上段の大きなグラフが測定全体の平均で、中段と下段の小さなグラフは、10秒ずつの平均グラフである。
伊藤玲子ヨーガインストラクターの基準脳波。

ご覧のように、12.5Hzの帯域だけが約20μVと突出し、他の周波数は殆ど出ていない。1分間の測定でこの脳波パターンに大きな変化は見られなかった。

一点の周波数だけが突出して、その上そのパターンがあまり変化しないとなると、どうしても何らかのノイズの影響を疑わざるを得ない。ところが、この周波数の環境的ノイズは見当たらなかった。

改めて玲子氏の基準脳波を3回測ったが、1回目と大差ない結果となった。ただ、漠然と目を閉じているのは難しいようで、ますます集中力が高まってきていることが12.5Hzの増加傾向でうかがい知ることができた。

次に測定したのは、簡単な四則計算を行っているときの脳波だ。
伊藤玲子ヨーガインストラクターの四則計算時の脳波。

12.5Hzが平均30μVまで高まった。8.5Hzの周辺も頭をもたげている。2回測定したが同じような結果だった。

どうやら玲子氏は、これまでのヨーガ行によって、12.5Hzの脳波チャンネルを利用して自身の状態をコントロールするという術を体得されている可能性が出てきた。

この日最も強い12.5Hzが観察されたのは、8回目の測定時だった。トータル8分40秒間の行で、腹式呼吸から始まり、次に胸式呼吸、最後に片鼻呼吸に入ったとき、10秒平均で45μVにまで達した。そして、7分41秒で瞬間ボルテージが測定限度の50μVを超えてしまった。

前頭葉前額部のアルファ波が50μVを超えるのは、非常に希なことである。
伊藤玲子ヨーガインストラクターのヨーガの呼吸行時の脳波。

7分41秒に12.5Hzが50μVを超えた瞬間のグラフは、弊社ウェブサイト「脳波研究」のリサーチNo.3に掲載している。

玲子氏にリクエストしたくなった。「12.5Hzが強く出ていますが、この周波数を10Hzや7.5Hzの方に下げてみてもらえませんか?」

脳波測定が初めての玲子氏には酷な注文だったが、達人級の脳波を目の当たりにしてリクエストせずにはおられなかった。

「やってみましょう!」と、快くチャレンジしてくださった。片手を顔の前に置き、右鼻孔を塞いで左鼻孔だけで呼吸する行だ。そのときの脳波がこれである。
伊藤玲子ヨーガインストラクターの左鼻呼吸時の脳波。

なんと、周波数が下がるのではなく、12.5Hzのボルテージが下がった。平均で15μVである。玲子氏の基準脳波よりも低いのだ。

不思議に思っていると、「これはテンションを下げる行なんです。左鼻の呼吸は、副交感神経を優位にするんです」と玲子氏が教えてくださった。この結果に一同大いに沸いて喜んだ。

試しに、右鼻孔の呼吸を行っていただくと、確かにまた12.5Hzのボルテージが上がった。

この片鼻呼吸法をしているときの脳波を分布グラフで紹介しよう。
伊藤玲子ヨーガインストラクターの左鼻呼吸時の脳波分布グラフ。

上の分布グラフが左鼻孔の呼吸をしているときの脳波だ。そして下の分布グラフが右鼻孔の呼吸をしているときだ。一目瞭然である。
伊藤玲子ヨーガインストラクターの右鼻呼吸時の脳波分布グラフ。

玲子氏は、12.5Hz(ファストアルファ波)をメインの脳波チャンネルにして、ご自身の統制を実現しておられるようだ。

今回の全14回の測定は、全て右前頭葉前額部(Fp2)を測っている。ただ、このように鼻呼吸の左右で違いが出てくると、左脳の脳波も知りたい。

残念ながらここで時間切れとなったが、今後は、脳波の左右差確認や周波数を下げる行を探ってみたい。

なお、脳波の周波数別特徴は、弊社ウェブサイト「ノウハダス」の脳波の種類コーナーに掲載している。
伊藤玲子ヨーガインストラクターの脳波研究現場。

それにしても、瑜伽氏といい、今回の玲子氏といい、ヨーガマスターの笑顔は本当に素敵である。満面の笑みが心底からストレートに表れる。「アルファ波が高いボルテージで出ているときは潜在意識の扉が開いている」というのが、こんなところからもよく分かる。


セルシネ・エイム研究所 和田知浩

vol.207 『サポーティング・バイオフィードバック法とその多様化へ。』 2010.7.9


バイオフィードバック法とは、次のように定義できる。

本人も気づかない微な生理活動を各種センサーで測定し、その結果を本人に分かる形で提示する。本人は、提示される情報を手がかりにして、対象生理をコントロールすることができるようになる。

対象となる生理活動は、脳波や心拍、血圧、皮膚表面の電気的反応や温度、筋肉の緊張具合などがある。

しかし、「言うは易く行うは難し」である。

中でも、脳波をコントロールする能力開発はとても難しい。

単にリラックスすることやストレスマネジメントが目的なら、比較的マスターしやすいGSR(皮膚表面の電気的反応を対象とするもの)を選択することをお薦めする。価格もリーズナブルである。弊社では、GSRモニター「ヘルシー」を紹介している。
http://www.selsyne.com/aim/products/healthy/index.htm

リラックスやストレスコントロールを身につけるために「脳波」を選んでしまうと、トレーニングがうまく捗らないことに、逆にストレスを感じてしまうだろう。

バイオフィードバック法に「脳波」を用いるなら、それなりの覚悟が必要だ。よって、それなりの覚悟を持つにふさわしい目的のあることが大前提である。

バイオフィードバック法を実践したことのない人が、既述の「易しい」だの「難しい」だのを読んでも、その難易度を実感することはなかなかできないと思う。

主観であるが、私自身が長年トレーニングし、またクライアントをサポートしてきた実感として述べるなら、GSRを用いたバイオフィードバック法の難易度は、自転車に乗れるようになったりPCのキーボードをタッチタイピングできるようになる程度の難易度だ。

脳波を用いるバイオフィードバック法の習得は、こういったものよりも数段難しい。(抽象的な表現で恐縮だが・・・)

また、そもそも機械を使ったバイオフィードバック法に頼らずとも、ゆっくりと落ち着いて自身の身体や感情、そして思考をつぶさに観察することで、同等の目的を達せられる場合もある。

例えば、弊社eラーニング「コルパーに成る」の「Lesson7.コアセルフを意識する」と「Lesson8.コアセルフを確立する」が参考になるだろう。
http://www.selsyne.com/aim/calper/1okitegaki/7coreself-isiki/index.htm
http://www.selsyne.com/aim/calper/1okitegaki/8coreself-kakuritu/index.htm

機械を使わなくても、身体に意識を向けることで気づける有益な情報は沢山ある。先人達はそのようにして自己統制法をマスターし、弟子達にも伝承されてきた。例えば、ヨーガや座禅、武道などにおける精神鍛錬である。

そして、そのようにしっかりとした鍛錬法があるとき、脳波のフィードバック法は確かなサポートをしてくれる。それは、自身の更なる鍛錬においても、あるいは弟子への伝承においてでもある。

すなわち、主たるトレーニングの補助として脳波フィードバック法を用いたとき、訓練に大きな相乗効果が生まれるのだ。

これを、“サポーティング・バイオフィードバック法”と呼んでいる。脳波は、このサポーティング・バイオフィードバック法の生理指標として非常によくマッチする。

脳波研究−小川正人師範が発したファストシータ波。
前々号で紹介した脳波測定会での体験を、小川師範が自身のブログで述べておられる。
http://blog.livedoor.jp/upmrap/archives/1318060.html

このときに撮影していたビデオを編集して、弊社の「映像配信局」に「脳波研究−小川正人師範が発したファストシータ波。」として掲載した。
http://www.selsyne.com/aim/finebrain/video/bidoukan.html

現在、様々な分野で活躍されている達人の脳波を収集している。脳波は、目的によってその理想バランスが違うからだ。

多様化するサポーティング・バイオフィードバック法の構築に、乞うご期待!。


セルシネ・エイム研究所 和田知浩

vol.206 『ヒーリングオペラの効果を脳波で検証。』 2010.6.30


もう先々週のこととなったが、金曜日の新橋でオペラ歌手の竹林加寿子さんの、そしてそのオーディエンスの脳波を測る機会をいただいた。

ツイッターで知り合った人をファインブレイン研究の被験者とした初めてのケースだ。

加寿子さんは、“ヒーリングオペラ歌手”というユニークなネーミングで活動しておられる。言うまでもなく、歌声は本物だ。

もっとも、素人の私が「本物」だの「偽物」だのと偉そうなことは言えない。

オペラ歌手の生歌を初めて聴いた。胸の辺りに見えないスピーカーがあるんじゃないかと思うぐらいの声量にビックリした。

ヒーリングオペラ歌手竹林加寿子さんの詳細情報は、ご本人のオフィシャルサイトをご覧いただくとして・・・
http://kazukotakebayashi.com/


まず、簡単な課題を提示して、加寿子さんの基礎脳波を収集した。
ヒーリングオペラ歌手竹林加寿子さんの基礎脳波を測定。

次に、オーディエンスとして協力してくださった女性の基礎脳波を測った。

そしていよいよ、加寿子さんのヒーリングオペラだ。

ヒーリングオペラを聴く被験者の脳波を測定。先にも言ったように、その声量にはビックリした。私だけではない、測定会場の窓ガラスまでもガタガタと震えていた。

加寿子さんの声量に、まるで部屋までもが驚いている感じだった。

この日は、もう一人の参加者がいらっしゃった。

加寿子さんと私のツイッター上での遣り取りを読んでいた男性が、「私にも協力させてください。面白い事が起こると思います」と。

実は、この日の測定会場とオーディエンス役の女性も、この男性が用意してくださったのだ。

どんな人だろうかと、ツイッターからリンクをたどってウェブサイトを拝見してみた。以下がそのサイトである。
http://ten-pro.jp/

天職プロデュース社副社長の川口祐吾さんがその人だ。

加寿子さんのヒーリングオペラに祐吾さんの不思議な念力が加わってオーディエンスに注がれる。
竹林加寿子さんのヒーリングオペラと川口裕吾さんの不思議な念力を受ける被験者の脳波を測定。
“不思議な念力”と言ったが、祐吾さん曰く、「取説通りにやれば誰でもできるようになるものです」とのこと。

予定していた測定時間では足りなくなった。

不思議な念力を受ける和田知浩の脳波を測定。急遽田町の部屋を押さえていただき、ヒーリングオペラと不思議な念力を浴びた脳波の測定を続行した。

私自身も被験者になった・・・。確かに普段の私の脳波パターンとは違う。

ただ、それらの脳波測定結果をここに掲載するまでの確証にはまだ至っていない。

竹林加寿子さんの基礎脳波を改めて測定。この日は、二人ともとても真摯に、ご自身の能力と脳波に向き合われた。

このような態度は、多くの達人に共通するものである。


近年、「脳波」が一般の人たちにもどんどん身近になってきている。それに比例して、脳波という指標を分かりやすく教えてほしいという問い合わせも増えている。

脳波関連の情報は、以下の弊社ウェブサイトにそれぞれ追加していく。


脳波関連ポータル「NOWHADAS」
http://www.selsyne.com/aim/products/nowhadas/index.htm

脳波研究
http://www.selsyne.com/aim/finebrain/eeg/index.htm

脳波測定依頼
http://www.selsyne.com/aim/finebrain/eeg/index.htm#uketamawari

脳波測定器のレンタル
http://www.selsyne.com/aim/products/rental/index.htm


セルシネ・エイム研究所 和田知浩

vol.205 『武道家が発した脳波、「ファストシータ波」』 2010.6.7


急ピッチで、「達人達の脳波収集」を進めている。

先週の日曜日は、嫡流眞伝中国正派拳法−躾道館の皆さんにご協力いただき、首席師範の小林直樹館長を始め、7名の武道家達の脳波を測定させて頂いた。
武道家の脳波を測定する和田知浩。
集合いただいて早々に、一人ひとりの閉眼安静時の脳波を1分ずつ測定した。

次に、ウォーミングアップをしていただいた後、それぞれに好きなポーズで瞑想していただきながら測定した。

そして最後は、組み手や使用法、太極拳などを演武していただき、技を繰り出す前後や最中の脳波をつぶさに観察した。

今回の測定では、このような動きのあるシーンもあったので、センサーのコードを適宜延長して行った。この5m延長コードは大変重宝したので、そっさく特製脳波センサーのセットに追加した。
http://www.selsyne.com/aim/products/nowhadas/index.htm#tokusei-nouhasensor

嫡流眞伝中国正派拳法−躾道館の首席師範、小林直樹氏。今までは特に名前も付けずに「セルシネの特製脳波センサー」と言ってきたが、今日、「エンフレック」と命名してサイトにも反映した。

カチューシャタイプの標準脳波センサーと違って、エンフレックを装着する際にはベトベトしたペーストを頭皮に塗る必要があるのだが、皆さん快く協力してくださった。おかげで、いろんな脳波を収集することができた。

その中から1つの脳波を紹介しよう。

この脳波は、相手の動きに反応して先に仕留める、いわゆる“後の先”の演武を繰り返し行っていたときに1度だけ小川正人師範から観察されたものである。
武道家が発したファストシータ波。
6.5Hzのファストシータ波が35μV出現し、スローシータ波とスローベータ波が15μV前後出ている。8.5〜9.5Hzのアルファ波も10μV出ていて、これも何らかの意味があるかもしれない。

それまでの脳波とは明らかに違っていたので、(あまりしないことだが)演武を止めて「今のは自身の中で何か違いがありますか?」と質問してみた。

すると、小川師範よりも先に相手方が「あー、無意識に(技を)出しました。」と答えられた。その後、小川師範は「私は別に変わったことはありません。」とおっしゃった。

このグラフのような脳波は、「意識鍛錬の達人が、高度な精神活動を必要としない高パフォーマンスを発揮している」ときに観察されるものだ。

脳波の種類の解説は、以下の弊社サイトで紹介している。
http://www.selsyne.com/aim/products/nowhadas/index.htm#nouhanohyou

この一件には多くの含蓄があると直感するが、残念ながら、この後にこの脳波が再現することは無かった。


現在、様々な分野の達人にご協力いただいて、脳波のデータベース構築に取り組んでいる。

また、脳波測定の依頼もお受けしている。関心のある方はお気軽に連絡いただきたい。
http://www.selsyne.com/aim/finebrain/eeg/index.htm


セルシネ・エイム研究所 和田知浩

vol.204 『脳波測定で癒しの効果を探求する。』 2010.5.19


音楽療法という言葉を初めて聞く人がいるとしても、音楽療法的癒しは多くの人が経験しているだろう。

音楽の他にも絵画や文学、演劇などの芸術には癒し効果がある。

テレビ局から、仏像を見ている人が癒されるのを脳波で検証したいという相談を受けたことがある。彫刻という芸術にも癒し効果があるのだ。

癒し効果は芸術に限ったことではない。どんな分野にしろ、技術の粋を集めた結晶には癒し効果が生じる。

大自然や動物、美人やイケメンの顔、身体にも癒し効果がある。

人は何かに魅了されたときに癒される。

「魅了」を辞書で引くと「人の心を引きつけ、夢中にさせること。」とある。

それでは、人は何に心を惹かれ、夢中にさせられるのか。その答えは“美しさ”だ。

人は、美しいものに惹かれ、魅了され、そして癒される。・・・心の中が空っぽになるのだ。

あなたが何らかの“美”を発しているのなら、それで十分に価値がある。あくせくしなくても生きることができる。美は、天寿をまっとうしうる最大の代価なのだ。

お金に執着しすぎると、美しさが抜けていく。だからますます醜くなる。

話を戻そう。

一昨年の暮れ、音楽の癒し効果を特集した番組がテレビ金沢でオンエアされた。金沢医科大学の神経科・精神科で音楽療法を実践している北本福美さんが取材を受けられている。北本さんは、日本音楽療法学会に所属されているそうだ。

オンエアの映像は、テレビ金沢のウェブサイトで今も見ることができる。
http://fcslib.tvkanazawa.co.jp/karada/broadcast/?bc_id=136#

さて、『まじめな正論』と『たのしい暴論』のもう一方をご案内したい。たのしい暴論の方だ。

前々号でお伝えした『テレビ番組からのオファーで、コンサート中のオーディエンスの脳波を測定。』の件だ。

6000Hzの癒し声を持つというヴォーカルのライブ会場に潜入し、オーディエンスの脳波を測った。この番組のオンエアが迫ってきた。

どんな風に編集されているのかなー。私の心に期待と不安が入り交じっている。

オンエア情報は、セルシネ・ニュースでお届けする。


セルシネ・エイム研究所 和田知浩

vol.203 『泡沫、刹那、偶然を増したソーシャルメディア「ツイッター」。』 2010.5.17


ツイッターを本格的に始めて1カ月、活用イメージがどんどん変わってきている。

前々号の投稿「ツイッター三昧の一週間。」で書いた見解が間違いだったかなと思うことがある。

それは、次の見解だ。

「いかんせん2000人フォローは多すぎる。いろんな人のつぶやきがひっきりなしにタイムラインに注がれる。リストを作ればいいという問題ではない。玉石混淆が良くない。もちろん人格を玉石で分けているのではない。私が欲しい情報か? 繋がりたい人か? という意味でだ。読むことも広い意味でのアファーメーションになるから、やはり注意が必要だ。」

そう思って、実際にフォロー数を1200人ぐらいまで減らした。

でも、これは違う。新しいソーシャルメディアに私の頭(観念)がついて行けてなかった。

古い観念が3つあった。

1.私のタイムラインを(狭い意味で)有意義なツイートだけにしたい。

2.私がフォローした人のツイートを(なるべく)漏らさず読みたい。ときにはさかのぼって。

3.フォロー数よりもフォロワー数の多い方が格好いい。

そうじゃなくて、タイムラインは泡沫で刹那で偶然であればあるほどいいんだ。

タイムラインを現実社会のミニチュア版にすればいい。マネジメントすべきはその後だ。

ソーシャルメディアは、個人営業の人達にとっても本当にありがたいメディアだ。

ソーシャルメディアは、まさに“個人”が生きるメディアだ。

セルシネ(Self actualization through Synergy)の実現に超有効なメディアだ。

人は、一人では何もできない。でも、目的を持って集まると莫大な成果が生まれる。

この1ヶ月間の新たな出会いに感謝して・・・。


ツイッターのタイムラインは泡沫で刹那で偶然であるほど良いと言った舌の根も乾かないうちに恐縮だが、私のツイートを全てご覧いただけるページを作った。
http://www.selsyne.com/aim/twitter/index.htm


セルシネ・エイム研究所 和田知浩

vol.202 『テレビ番組からのオファーで、コンサート中のオーディエンスの脳波を測定。』 2010.5.4


オンエア前なので詳しく書けないが・・・

テレビ局からのオファーで、一昨日、代官山で行われたあるミュージシャンのライブ会場で、オーディエンスの脳波を測った。

その男性ボーカリストの歌声に癒し効果があるのではないかという仮説を検証しようという試みだ。

ロケに先駆け、打ち合わせとインタビュー収録を兼ねてクルーが来訪された。

事前に送られてきたメールで嬉しいことがあった。インタビュー収録で質問したいという9つの項目が、私がこれまでに取材を受ける際に提案してきた脳波解説のフリップにピタリと当てはまる内容だったのだ。

こんな的を射た質問がくるということは、担当者が真摯に番組を制作しようとしている表れだ。

これまでに出演した番組のビデオをダイジェストでお見せし、その後、リハーサルを兼ねて9つの質問に答えた。

そして、いよいよインタビューの収録。インタビュー収録の準備中

ただしこの収録は、オンエア用というよりも、制作ミーティングで上映することが主な目的だそうだ。名刺交換したシーンぐらいはオンエアされるかもしれないが・・・。

この日は、約4時間の打ち合わせ兼インタビュー収録となった。

ロケ当日は12時半頃に会場入りした。既に仕込みが始まっており、空気の振動が身体を震わせるほどの轟音が響き渡り、暗闇の中を色とりどりのスポットライトが走っていた。

脳波測定器をライブ会場にセットし、隣室に用意された脳波グラフを映すためのモニターまではRS-232Cケーブルを延長して繋いだ。

脳波測定の場所でカメラリハーサル。この写真はカメラリハーサルの一コマだ。被験者役女性スタッフの後ろに置いてあるのが脳波測定器「FM-717」。ちょっと分かりづらいかな?

17時に予定通り開場し、熱狂的なファンによって前の方から順に埋め尽くされた。

私は隣室にスタンバイ。セットされたモニターには、ステージと被験者の映像、そして脳波測定のグラフがリアルタイムに映し出されている。それを見る私を、カメラマンと音声さんが狙っている。

こうして、セルシネ史上初のユニークな脳波測定がスタートした。

2時間超のコンサート中、3つのモニターから片時も目を離すこと無く、興味深い脳波が観察される度にコメントした。

恐らくオンエアでは、「被験者の脳波」と「ステージ上のパフォーマンス」の関連に絞った編集がなされると思う。しかし、脳波というのは被験者のトータルな状況を反映するものだから、本来の解析では広く柔軟な視野が必要である。

番組制作側の意向は、脳波の変化をボーカルの声に関連づけたがる。しかし私は、脳波が変化した本当の理由を探したがる。ここに決定的な立場の違いがあった。

ここでもまた、私の中で『まじめな正論』と『たのしい暴論』がせめぎ合った。

コンサートにテレビ番組が入り込んで脳波を測定するという大きなプロジェクト。その中で私だけが杓子定規なことを言っていても始まらない。

最初は脳波研究者の顔だったが、終わり頃には三流俳優になった気分で制作側の要求に沿ったコメントをしていた。

とはいうものの、もちろん出鱈目なコメントはしていない。この素材をどのように編集してオンエアされるのか大いに楽しみである。『まじめな正論』と『たのしい暴論』が高いレベルで合一していることを期待したい。

オンエア情報は、セルシネ・ニュースでご案内する。


セルシネ・エイム研究所 和田知浩

vol.201 『ツイッター三昧の一週間。』 2010.4.23


ツイッターの日本語版がスタートして、今日でちょうど2年になるそうだ。

ちまたの話題に押されてアカウントを作ったものの、有意義な使い方がイメージできなくてそのまま放っておいた。

それを旧友に発見されて、それから10日ほど経ってからやっと正式に始めてみようという気になった。

それから一週間とことん使ってみた。初心者のくせに、もう分かったつもりになっている。

最初にやったことは、セルシネ・エイム研究所のHPトップにツイッター・ウィジェットの設定である。

形や色の設定を何度もやり直して、今のデザインに落ち着いた。自画自賛だけど、なかなかいいでしょ?

お客様との遣り取りをウェブ上に掲載することはなかなかできないが、ツイッターなら合意の上だから問題ない。無味乾燥となりがちなHPに、人間味が漂い始めた。

ただ、ウィジェットを開設した当時にフォローしてくれていたのは2名だけだったので、次にやってみたのは友達さがしだ。手当たり次第フォローしていった。

2000名が最初の上限だとヘルプに書いてあったが、それよりも早く制限が掛かった。あまりにもフォローペースが速すぎたのかな?

フォローの追加ができない間は、ツイートしたり、他の人のツイートを読んだり、あるいは、過去に投稿したブログにリンクしてツイートをしてみたりしていた。

そして、フォロー制限が解除されたらまた一気に手当たり次第にフォローした。ほどなく2001名で再度制限が掛かった。

リファローしてくださる人もどんどん増えて、わずか数日で1000名を突破した。

著名な人にも気楽にメッセージが送れたし、ツイッターをしなければ知り合わなかったであろう人からもメッセージが届くようになった。当初の目的だったビジネスという枠を超えてきている。

新しい繋がり方が本当に面白い。

が、しかし、いかんせん2000人フォローは多すぎる。いろんな人のつぶやきがひっきりなしにタイムラインに注がれる。リストを作ればいいという問題ではない。玉石混淆が良くない。

もちろん人格を玉石で分けているのではない。私が欲しい情報か? 繋がりたい人か? という意味でだ。

読むことも広い意味でのアファーメーションになるから、やはり注意が必要だ。

それに気づいて、昨日から順次フォローを解除している。現在やっと1854人まで減らした。まだまだ減らす必要があるが、仕分けるのは大変な作業だ。

フォロワー数が1万人を超えると別次元の展開があると教えてくれている人もいるが、そのためにフォロー数をむやみに増やすことはできない。

そう思っている今も、魅力的な人からフォローされるともちろんリフォローする。だからなかなか減らない。最初に手当たり次第フォローしてしまった自分が恨めしい。

地道につぶやきながらフォロワーを少しずつ増やすべきだった・・・。

こんなツイッター三昧の一週間だったが、新しい出会いに感謝!

これからはコツコツといきたい。


セルシネ・エイム研究所 和田知浩

vol.200 『日本ツイン首都化構想に大賛成。』 2010.4.16


(「首都」というのは私の早とちりでした。首都機能を並立させるということではなく、単に大阪を「都」にするということのようです。)


島根県石見地方で18年、東京都大田区で2年、大阪府門真市で2年、東京都練馬区で23年暮らしてきた中年独身男の独り言・・・。

大阪府を都にして日本をツイン首都にするという構想、凄くいいと思う。

そんなことができるのか!

初めて聞いてから何日が経過しただろう、いまだにワクワク感が心の底を流れている。

政治家が発信するビジョンはこうでなくっちゃ。

初めてだと思う。政治家のビジョンを聞いて、私自身の人生構想が大きくうねり始めたのは。

実現できるのかできないのか、あるいは国としてのメリット/デメリットはどうなのか、門外漢の私には分からないが、私個人の心がワクワクしているということだけは事実である。

そして、今この時点の私の考えや行動に変化をもたらしている。

ツイン首都になったら、私は絶対に大阪で暮らしたい。

「政治にロマンを」なんて聞くが、このことか。

なぜこんなにも私の心がワクワクするのだろう。大阪に友達や親戚が多いから? 故郷の島根に近いから? 本当の理由が私自身にも分からない。

それでは、他の人はどうなんだろう。

ツイン首都構想に反対する人がいるとすれば、どんな理由なんだろう。首都は東京だけでいいと思う一部東京の人? 今のままで仕事をしていたいと思う大阪の一部役人? いずれもそんなにはいないと思うんだけど。

メリットは沢山あると思う。危機管理的にもいいし、経済発展的にもいい。

ここ15年のIT技術は凄い発展ぶりだけど、これからもいろんなインフラが劇的に展開していくと思う。そして、国の形までも。

ビジョン次第で今のあり方が変わる。

政治家はロマンを発信し、全力で実現せよ。

マスコミ担当者も自身の役割を再確認せよ。

国民一人ひとりも克己せよ。

克己はしんどい? いやいや、克己した方が楽だし楽しい。

いい人生を、いい日本を作りませんか?

大阪をもう一つの首都にする。私はいいと思うなー。


セルシネ・エイム研究所 和田知浩

vol.199 『運動機能麻痺のリハビリ医療へ、鍼灸界からのイノベーション。』 2010.4.13


鍼灸接骨院を経営しているという男性から、脳波解析システム(FM-717パルラックス2)の購入に関する質問メールが来た。

ネット検索してみると、「脳卒中の後遺症に驚きの活脳鍼」という本を著しておられることが分かり、さっそく購読した。

この本の50ページに、氏のユニークな仮説が次のように述べられている。

「鍼を刺すことによる刺激が脳に伝えられ、その結果、手足の運動を抑制しているシステムが解除される、ということです。たしかに、脳の運動を司る細胞を活性化するということも十分考えられますが、瞬時にあらわれる効果を目の前にすると、どうしてもこの仮説にたどり着かざるを得ないのです。」

面白い見解だと思った。

クライアントの能力開発をサポートする際にも、最も重要な取り組みの一つが、過剰に働いているメンタルブロック(心理的遮断)の解除である。

氏は、脳卒中で半身麻痺となった患者の快復が進まないのは、患者自身の「もう動かない」という思い込みが一つの大きな原因になっているとおっしゃっているのだ。

そして、その思い込みに活を入れるのが鍼刺激であると主張され、そのエビデンス(根拠)として右背外側前頭前野(46野)のアルファ波が増強した脳波マッピングを掲載されている。

この背外側前頭前野は“ワーキングメモリー”とも呼ばれる部位で、高次の認知活動を司っている。背外側前頭前野の左右差を研究した論文もあるので、この辺を詰めていくと益々面白い謎解きが顕れる予感がする。

簡易脳波測定器の注文を正式に頂き、8日に三鷹の治療院を訪ねることになった。納品かたがた取材をさせて欲しいとお願いした。

当日は、脳波研究を担当される川崎主任に使い方をレクチャーした。その後、お忙しい中時間を取って頂き、施術ベッドの傍らで氏に取材した。

りゅうえい治療院 院長 高橋龍榮氏氏はグループ企業のオーナーで、お名前を高橋龍榮氏という。低くて大きな声、そして速い口調で施術室に入ってこられた。

挨拶もそこそこに、さっそく取材を始めた。1時間半の間に、高橋先生の提唱される「活脳鍼」とは何なのか? 私の見解も添えつつ矢継ぎ早に質問した。

本を出版された後も、医療用脳波計や光トポグラフィで実証研究を重ねられており、新たな仮説も聞くことができた。

活脳鍼を施すと右背外側前頭前野のアルファ波が増強して「もう動かない」という患者の思い込みを解除するという高橋先生の仮説を既述したが、もう一つの側面を話して頂いた。

それは、活脳鍼によって右側頭葉のベータ波が増強するということ。この現象を、手足が動いていたときの記憶を喚起しているのではないかと解しておられるそうだ。

いずれも仮説の段階だが、施術の効果はてきめんである。「動く」という結果が欲しい患者にとっては、大きな希望だと思う。

救命医療の発展で、脳卒中による命の危機から生還する人が増えている。しかし、次のステップのリハビリで挫折してしまっている人も多い。

高橋先生はCI療法に活脳鍼を加えることで、リハビリ医療にイノベーション(革新)を起こそうと、現在精力的に活動されている。

CI療法(Constraint induced movement therapy)とは、脳卒中や脳外傷で半身麻痺となったときのリハビリ法の一つである。正常な側の手や足などの動きを制限し、微かに動く麻痺側の手足だけで作業して回復を促進しようとするものだ。

治療院で患者のリハビリを支援しながらエビデンスも揃えて、リハビリのEBM(evidence-based medicine. 根拠に基づいた医療)を構築されようとしているのだ。

高橋先生の治療院では、脳卒中後遺症のリハビリにとどまらず、不眠や鬱の改善、学習能力の向上、軽度認知障害の克服などと、活脳鍼の適応をさらに広げていかれるそうだ。

りゅうえい治療院のHP
http://ryuei-chiryoin.com/

活脳鍼の施術によって患者の手足が動くようになる「術前/術中/術後」の映像
http://www.ne.jp/asahi/tattyan/kenkoukouza/Site/sinkyutiryou/katamahi.htm

今回の取材の様子を掲載した弊社ウェブページの「脳波解析システムを導入して頂いている施設」紹介コーナー
http://www.selsyne.com/aim/products/fm-717/index.htm#sisetu

今回納品した簡易脳波解析システムが、高橋先生の臨床的実証研究の更なる発展に貢献することを期待している。


セルシネ・エイム研究所 和田知浩

vol.198 『マッチポンプで切り拓く?』 2010.4.7


テレビ東京の「日曜ビッグバラエティ−世界7大ミステリー“人体の奇跡スペシャル”」で、弊社提供の脳波測定器「アルファテック4」が利用された。

あることを切っ掛けに不眠となったウクライナ人男性の謎を脳波で解明しようという試みだ。

番組ディレクターとの事前打ち合わせで、脳波の原波形を保存/再生できることが望ましいと分かったので、今回は「アルファテック4」をお薦めした。

目的(仮説)の脳波を確実に検出するために、測定部位を自由に決められる弊社の特製脳波センサーも提供した。

結果は上々だったと思う。

それにしても、何十年も眠ることなく普通に生活しているとは本当に驚きだ。そして、それを可能にしているマイクロスリープの存在。私も自身の手で実際に測定してみたかったなー。
不眠男性のマイクロスリープを脳波で捉えた?
この番組で、テレビを通した脳波測定器のキャンペーンをひとまず終了した。

一連の番組紹介は、ウェブサイト「NOWHADAS」の「テレビ番組でも利用されています。」コーナーに掲載している。

ちょっと言葉は悪いが、私自身が「マッチポンプ」になっているかもしれない。

脳波を扱ったテレビ番組を観るだけの立場だったら、突っ込みを入れたくなる箇所も少なくない。ところが、私が番組制作の片棒を担いでいる。

「まじめな正論」×「たのしい暴論」。絶対矛盾の自己合一にはまだまだ遠い。

この半年間で、ボツになったものも含めて15件ほどの脳波関連番組に関わった。その経験で言えることは、番組を作る人が脳波に対して真摯であればあるほど、できあがった番組が面白いということ。

脳波を安直に扱う番組は、結局面白くならない。・・・当然である。そういう番組は全体の構成も安直だから。

真摯なディレクターは、私に対する要望も厳しい。未踏の測定条件が思わぬ成果を生み出す。

安直なディレクターは、私に対する要望が甘い。というか要望がない。強いて言えば、絵図らが欲しいだけ。そんな場には何の芽も生じない。


さてと、この経験と実績を引っ提げて、今からちょっと旅に出る。


セルシネ・エイム研究所 和田知浩

vol.197 『速読力を高めたいというニーズに応えて。』 2010.3.31


高速音声のリードで黙読するという方法が受けている。この方法は黙読追唱法といい、速話聴取法の一つである。

ノーマル速度に追加して、2月1日に2倍速、3倍速、4倍速、5倍速の音声をアップした際、4倍速音声にはそれに同期したテキストも加えておいた。

二ヶ月間の推移を見てみると、4倍速の再生回数が群を抜いている。黙読追唱法に興味をお持ちいただいている証だと思う。

速話聴取法には色々な方法があって、目的によって実践方法を選択する。黙読追唱法は速読力を開発するための方法で、実践するとその効果をすぐに実感できると思う。

速読力開発のニーズが強いことが分かったので、それをサポートする情報を2つ追加した。

一つは、各再生速度における1分あたりの文字数だ。速読が念頭にある場合は、再生速度よりも文字数の方が知りたいだろう。

セルシネが提供している音声は、通常速度で360[文字/分]だ。よって、2倍速で720文字、3倍速で1080文字、4倍速で1440文字、5倍速で1800文字となる。

2倍速の720文字は、普通の人が少し早めに読んでいる速度。

3倍速の1080文字は、日頃から読むことに親しんだり、それを仕事にしている人の速度。

4倍速の1440文字は、群を抜いた能力の高さがキラッと光っている人の速度。

5倍速の1800文字は、速読の達人レベルだ。

これ以上の速読力を身につけるためには、黙読追唱法とは違うやり方が有効になってくる。

5倍速にリードされて速読力がアップしている段階までは、滑走路を牽引されて加速しているグライダーのようなもの。ところが、ひとたび飛翔すると別次元で速読能力を開花させる人もいる。

速読力の開発をサポートするもう一つは、縦書きの文章を掲載したこと。

我々日本人は縦書きの本を読むことも多いので、縦方向の眼筋を鍛えるのも大切だ。

縦書きの文章が別フレームで開くようにリンクを張ったので、開いたフレームをモニター一杯に大きくすると良い。そうすると、効果的な眼筋トレーニングになる。

音声に合わせて視線を滑らかに移動させる。読めない人も、繰り返すうちに自然と読めるようになってくる。

自身の速読力に合わせて、1倍速から5倍速までの任意の速度を再生すれば良い。

5,6文字程度のブロック毎に読み進めるようにすると、さらに速い速読ができるようになる。速読の達人は、このブロック文字数を格段に多くすることを実現している。


1ページ分の文章しか掲載していないが、同じ文章で繰り返し黙読追唱法を実践してみて欲しい。正の学習転移によって、確実に速読力が増してくる。また、波及効果によって他の能力も活性化してくる。

あなたの頭脳を瞬間チャージ・・・。 是非!
http://www.selsyne.com/aim/products/digivo2/index.htm#sicyou


セルシネ・エイム研究所 和田知浩

vol.196 『3月21日(日)、2本の番組にセルシネ提供の脳波測定器が登場。』 2010.3.25


脳力開発ブームと相まって、“脳波”が注目を集めている。

この業界に身を置いて23年、今が最も旬だと思う。そして、この旬度はしばらくの間記録更新が続いていくと思われる。

たった一人で営業している私は、他の全てを一旦脇に置いて、脳波関連の仕事に絞っている。大学の研究室から、クリニックの検査室から(ただし、セルシネが扱う脳波測定器は医療用機器ではない)、企業の販売促進部隊から、個人の能力開発希望者から、そしてマスコミからの協力依頼などだ。

そんな中、セルシネが提供した脳波測定器を利用した番組が、日曜日に2本オンエアされた。

1本目は、読売テレビの「マヨブラジオ」だ。関西ローカルでのオンエアのためリアルタイムに観ることはできなかったが、脳波測定をした「セクシー我慢対決」のシーンを誰かがすぐYouTubeにアップしてくれた。

著作権上、「・・・くれた」と言ってはまずいかな?

翌々日には、局からさっそくDVDが届いた。脳波測定の「セクシー我慢対決」以外では、劇団四季で行った「ミュージカル対決」が凄く面白かった。その真剣勝負には感動さえ覚えた。

2本目は、毎日放送の「となりのマエストロ」だ。どちらも在阪局だったが、この番組は東京でも観ることができた。

番組が終了する直前まで登場しなかったから「今回はボツかな・・・」と諦めかけたときに出てきた。

ロケには立ち会わなかったので、どのような形で脳波測定をされたのかは分からないが、よくぞあの結果を取得されたと思う。

どちらの番組も、セルシネのウェブサイト「NOWHADAS」のテレビ出演紹介コーナーに掲載させて頂いた。


さて、来週は在京の2局でセルシネが提供した脳波測定器を利用した番組がオンエアされる予定だ。

オンエアの詳細は、セルシネ・ニュースでお届けする。


セルシネ・エイム研究所 和田知浩

vol.195 『群馬からの珍客。』 2010.3.21


先週土曜の午後、ずけずけと荒っぽい物言いの男性から電話があった。「カウンセリングに脳波測定を導入したいんだけど・・・」

と、ここまではよくある話だ。

しかし、その後の希望がちょっと普通とは違っていた。

結局、その後2回の確認電話があり、まずは体験セッションをご利用いただくことになった。

お電話の主は、群馬県前橋市に拠点を構える「メンタルヘルス・ケアセンターぐんま」の多菊敏幸所長だ。

体験セッションで、一昨日初めてお会いした。

経歴を尋ねると、面白い答えが返ってきた。メンタルヘルス・ケアセンターぐんまの多菊敏幸所長

脳波測定器を体験しに来られたのに、測定器のことはそっちのけで、いろんなお話をした。

群馬で面白い展開が始まるかもしれない。

廊下から一望する町並に、イメージで地図を重ねながら「ここなら車の方が便利だから、今度は車で来るよ」と、手提げに入れた脳波測定器を片手に帰って行かれた。


ところで、さっきまで読売テレビの「マヨブラジオ」で、ブラックマヨネーズの『セクシー我慢対決』が放送されていたはずだ。脳波測定で私も登場しているはずだが、どんな風に編集されていたのだろうか? 東京では見れないので残念!

後日、制作会社からオンエアのDVDを送ってもらうことになっているので、それまでのおあずけだ。


セルシネ・エイム研究所 和田知浩

vol.194 『『凡人集中』と『達人集中』』 2010.3.19


脳波測定の分野が活況を呈している。

自動車メーカーが脳波で車椅子を操縦できる技術を開発したり、大手電機メーカーがアメリカの低価格脳波測定器を基にした商品(わずか数万円で購入できる予定)を発表したりと、毎日のようにマスコミを賑わしている。

セルシネが絡んだ番組も、今週末から再来週に掛けて4局で順次オンエアされる。そのうち2つの番組では私自身も出演する予定だ。オンエア情報はセルシネ・ニュースで確認できる。

ところで、数万円のマシーンで正確な脳波が測れるなら、セルシネのビジネス展開にも何らかの形で導入しようと考えている。今の数十万円の測定器とはガラッと変わったサービスを併設できると思う。

マスコミ関連の話しに戻るが、・・・特に、バラエティ番組からのオファーは、数年前の私ならお断りしていただろう内容が殆どだ。測定環境は厳しいし、そもそも脳波の扱いや解説にも「?」・・・となる。

でもこの半年間バラエティ番組に携わってみて、逆に脳波に関する固定観念が私にあったことに気づいた。それは、測定方法であったり、表示方法(見せ方)であったり、測定結果の解釈などである。

今週火曜日に番組制作会社から電話があった。「明日の収録で脳波測定器を使いたい」と。脳波測定のいろはを説明した後、結局私もオペレーターとして出向くことになった。

オンエアを前に詳しい内容は言えないが、ここでも「?」があった。でも、根本的に軌道修正するのは無理だ。ディレクターの誘導に従いながら、視聴者から選ばれた被験者5人の脳波を測定した。

そして、折を見てはディレクターと「脳波と意識」について話しをした。きっと、これからの番組制作に生かしてもらえると思う。私自身も新たな発見と、ある可能性を頂いた。

収録が終わって、局の出口まで見送ってくれたアシスタント(前日に電話をくれた女性)は「これからは、脳波のことなら和田さんに・・・」、なんて嬉しい言葉を投げかけてくれた。

こんな感じで番組に協力したり、企業の社員教育や福利厚生に関わって、私自身が脳波について説明している表現を少し修正しようと思う箇所がある。

現在説明している脳波の特徴は、以下のURLに掲載しているとおりだ。
http://www.selsyne.com/aim/nowhadas/index.htm#nouhanohyou

修正というか、より分かりやすく、実状にあった表現を検討しているのが「精神集中」についてだ。

ミッドアルファ波(10Hz付近)が集中状態であることに変わりはない。リラックスした中での一点集中傾向だ。ただ、この脳波を意識して強めるのはちょっと難しい。

知らず知らずのうちにミッドアルファ波が強く出ている幸運な人もいるが、普通は精神修養によって強めていく。

普通の人が精神を集中するとベータ波が強く出る。

私自身、クライアントを迎える前やセミナー前などのバタバタしているときに、脳波測定器の動作確認のために自身の脳波を測ると、とても強いベータ波が出ているときがある。

このベータ波が、凡人の集中状態を表している。

しかし、達人の集中状態はミッドアルファ波だ。尋常でない能力を発揮したり、“こと”の最中に素晴らしいアイデアが閃く。

だから、“こと”の前にはミッドアルファ波の状態になるように薦める。コルパーに成るための能力開発の視点からも当然の主張だ。

ただ、脳波測定の一般的なニーズにおいては、精神集中とはベータ波の状態を指していることが多い。

実際、脳波測定器をご購入くださった鉄道会社では、運転士の精神状態を、ベータ波が優勢であるほど「良」と評価されている。

運転士のうっかりミスは、休み明けの日に頻発するそうだ。だから、どれほどシャキッとしているかが重要というわけだ。

運転士の健康管理やストレスコントロールの観点からも、私はミッドアルファ波を薦めたいのだが、背に腹は代えられないようだ。特異能力やピークパフォーマンスの発揮、あるいは「リラックスの中の集中」などは必要ない、ただテキパキと運行してくれさえすれば良いと。

能力開発を起こしにくいベータ波での意識集中が続くと、過剰ストレスとなって、長い目で見ると“運転士の使い捨て”になってしまうのではないかと私は危惧している。

マスコミから「精神集中」を測りたいと相談される場合も、ベータ波的精神集中を指している場合と、ミッドアルファ波的精神集中を指している場合の二通りがある。

だから、「凡人の意識集中」と「達人の意識集中」を明確に分けて情報を発信しよう、と思う今日この頃である。

凡人集中と達人集中、どっちも人間には必要だ。ケース・バイケースでコントロールできたら素晴らしい。バイオフィードバックトレーニングを是非!
http://www.selsyne.com/aim/nowhadas/index.htm


セルシネ・エイム研究所 和田知浩

vol.193 『自己統制の探求者、来訪。』 2010.3.15


週末、川崎から一人の男性が来訪された。今年の1月に脳波測定器アルファータ「FM-717」を購入して頂いたお客様だ。

「FM-717」をある設定にして測定したときの異常に関するご相談だ。

「FM-717」を弊社かメーカーにお送り頂くか、弊社にご持参頂くか、私がお客様宅を訪問するか、一緒にメーカーへ持ち込むか、この選択肢の中から、弊社にお持ち頂くことを選ばれた。

15時に来訪され、あっという間の4時間半だった。

嬉しかったのは、1月にフジテレビで放映された「激☆王」の第1弾「激辛王」に私が脳波研究家として出演した番組を偶然ご覧になって、「FM-717」の活用を思い立ったのだと教えてくれたこと。

思い返せば、オンエアの一週間後に弊社HPの申込フォームからご注文があり、翌日には代金のお振り込みを確認し「FM-717」を発送した。実に坦々としたものだった。

でも水面下では、セルシネが発信する様々なイベント(出来事)にお客様の心と行動が呼応してご購入に至ったということが、時系列でつぶさに知ることができた。

とても嬉しかったし、手応えを感じたし、セルシネの活動に協力してくださっている人たちへの感謝の気持ちが心の深いところから湧いてきた。改めて・・・

38才の氏は、昨年4月に購読した自己啓発系の書籍を切っ掛けに、自己統制法に取り組み始めたそうだ。

成功体験を先取りするイメージトレーニング、α波と恍惚感を誘導する呼吸法等々。自己流で荒削りながら、確実に能力開発を実現されていた。

話しが弾んで2時間が経過した後、いよいよ「FM-717」の症状確認かたがた、氏の脳波を測定してみた。

床にあぐらをかいて呼吸法を開始。息をハッハッと吐いていたかと思うと、今度は息を瞬間瞬間止めて、自転車をこぐように両肩をグルグルと回しながら快感の玉を胸から頭の方へと移動させていく。

ダイナミックな呼吸法のために、脳波測定は厳しかった。でも、氏の自己統制法が間違っていないことは1回目の測定からすぐに分かった。

いい脳波が出ているのだ。ミッドα波を中心とした山形の波形で、かつリズミカルにミッドα波がさらに強く抜きん出る。

1月下旬に「FM-717」が届いてから、脳波を確認しながら自己流に微調整を加えているのだそうだ。まさに、的を射たバイオフィードバックトレーニングだ。

研究資料として、脳波解析PCソフト「パルラックス2」で脳波データを取らせてもらった。そのときの脳波がこれだ。氏(自己探求者)の脳波。

ノイズが収まって最初に出たミッドα波は、36.5μVを示した。この後、氏の呼吸や身体の動きが脳波をコントロールする様子は非常に興味深かった。

気がかりは、氏のおっしゃる「FM-717」の不具合が再現されたことだ。お持ちいただいた「FM-717」を預かり、修理伝票を添えてメーカーへ送った。

今日にはメーカーに届くので、まずはメーカーからの見解を待ち、その後しっかりと善後策を講じたい。本件で今週はちょっとバタバタするかもしれない。


セルシネ・エイム研究所 和田知浩

vol.192 『脳波測定で、ちょっとエッチな大阪ロケ。』 2010.3.7


現在、脳波測定に関する4件のテレビ番組プロジェクトが進行中だ。バラエティから情報、ドラマでの使用と様々だが、各々が非常に興味深い。

一昨日、その中の1件のロケのために大阪へ日帰り出張してきた。

品川発8時57分ののぞみで新大阪へ、そして大阪へ。大阪駅からのんびり歩いて20分ほどのところに、今回のロケで使用された専門学校があった。

日頃はキャビンアテンダントの訓練が行われるこの部屋で、ちょっとエッチな収録だった。
脳波測定のテレビのロケで使用されたキャビン。セルシネ・エイム研究所
キャビン内でアクションするタレントさん達が集中できるようにだと思うが、このスナップショットの後、大道具さん達によってあっという間にマジックミラーが設営された。

前のロケが延びたとのことで、予定より1時間遅れてのスタートとなった。

まず、別の階でコーナーのオープニングを撮影。局アナとブラックマヨネーズがいるところに、脳波の専門家として放り込まれた。局アナに質問され、ブラックマヨネーズの二人からは突っ込まれながら、脳波のいろはをお話しした。

そしていよいよ、二人のガチンコ勝負が始まった。ルールは簡単。キャビン内で繰り広げられる数々のセクシー攻撃に、どちらが平常心を保っていられるかだ。

事前の打ち合わせで、計測する脳波はミッドアルファ波とベータ波の2つに絞っていた。この単純化が功を奏した。凄く面白かった。凄く興味深かった。そして、二人の決定的な違いが表れた。使用した脳波測定器は「FM-717」、脳波解析PCソフトは「パルラックス2」だ。

セクシー攻撃の撮影の後、部屋を替えて、収録された映像と脳波を見ながら四人で振り返るシーンを撮った。ポーカーフェースを装っても脳波は正直に反応している。それを見て三人とも驚き、笑い、感心してくれていた。

小杉さんと吉田さん、どちらが勝ったかはオンエアのお楽しみだ。


そして昨日は、4月にオンエアされる特番のディレクターが来訪してくれた。ある特異な人物を取材するために、週明けから一週間、海外に出かけるそうだ。

その特異人物の謎を解明するためには、周波数解析する前の原脳波の波形が必要とのことなので、「アルファテック4」特製脳波センサーを提供することにした。

昨日はディレクターが自ら被験者となって脳波を測定し、得られる波形を見て手応えを感じてくれていた。私も何だかわくわくしてきた。有意義な脳波データが得られますように・・・。


今夜は、リフレクソロジーを番組で検証したいという制作会社のスタッフがお見えになる予定だ。


オンエアのチャンネルと日時は、順次セルシネ・ニュースでお知らせする。


セルシネ・エイム研究所 和田知浩

vol.191 『底知れない音楽の力・・・ご冥福をお祈り致します。』 2010.2.12


SSDS−GAMの第1弾、メンタルトレーニング・サポートサウンド「実現」を昨年12月に発売したが、凄く調子がいい。

自己実現の方法というのは、突き詰めれば突き詰めるほどシンプルになる。どんな分野でもそうだと思う。

本編は30分弱のサウンドだが、その実践方法の解説には今も手を加え続けている。お客様により良く、そしてより具体的な成果を受け取ってもらうためにだ。

おかげで、「パーソナルサポート」の効率が非常に良くなった。セッションで目的を共有した後は、四の五の言わずに、まず自宅でSSDS−GAM「実現」を実践してもらう・・・。それだけで「パーソナルサポート」の目的達成、というケースも出始めた。

それは当然のことだ。クライアントがオンリーワンの成功を実現するための方法は、私ではなく、クライアント自身の潜在意識が知っているのだから。

SSDS−GAM「実現」の制作とブラッシュアップのために、この数ヵ月間私自身が聞き続けたことによる成果の実感は、「様々なチャンスが人生に流れ込んでくる」ということだ。

冒頭に述べた「凄く調子がいい」というのは、私自身と周りが変化しているという実感を指している。

セミナー開催やテレビ出演のオファー、セッションの申し込み、様々なビジネス提案・・・。これまでにないペースで入り始めた。私はただそれらと誠実に向き合い、選択し、精一杯こなしながら進んでいるだけだ。

そんなオファーの中の一つが、月のテンポ116の片岡慎介氏からのものだった。

1月12日に「はじめまして」のタイトルでメールをいただき、さっそく(偶然だったが)15日の新月の日にお会いした。このときの様子は、17日に投稿した『音楽家との嬉しい出会い。』のとおりだ。

優しく語りかけてくださる片岡氏に、その懐に飛び込むような気持ちで会話した。お互いの思いをぶつけ合った。

翌16日には、私が提案した「ある法則」を片岡氏がさっそく音にし、その音の限りない可能性を直感して電話とメールをくださった。「凄いことになりますよ」と。奥様もその音を聴いて「凄い」とおっしゃっていると。

興奮冷めやらず、17日にもお電話をいただいた。そしてメールも遣り取りした。「アルバムを今年出す予定で曲を作っているんですが、この要素を全曲にブレンドします」と。

凄く楽しみだった。

1月25日に、ちょっと本題からは外れるが、チャクラとテンポに関するデータを投げかけた。

ところが返信が来ない。

「ああ、創作活動に入っておられるな」と思っていた。

技術者でも芸術家でも、創作活動に入るとドーパミンが出て没入してしまう。

しかし、返信が来ない理由は別にあった。

一週間ほど入院された末、2月1日に逝去されたそうだ。一昨日この報に偶然接した。

1月15日に初めてお会いし、16、17日はお電話とメールで遣り取りした。その一週間後に入院されたことになる。この一週間に何があったのか。

片岡氏にお会いして間がないため、共通の知人もいないのでさっぱり分からない。

ニューアルバムを楽しみにしていたが、それは叶わぬ夢となった。

でも今にして思えば、ご自身が亡くなるわずか半月前に会いに来て沢山の思いを語ってくださったこと、そこに大きな意味を感じずにはいられない。

今は何の約束もできないが、いずれきっと何かを形にできると思う。

ご家族にお悔やみを申し上げますとともに、片岡慎介先輩のご冥福をお祈り致します。


セルシネ・エイム研究所 和田知浩

vol.190 『速話聴取法のプロモーションに、ちょっと“てこ入れ”。』 2010.2.5


高性能簡易脳波測定器の販売脳波測定サービス、脳波の測定と解説でテレビ出演など、今年に入って脳波関連の動きが活況を呈している。

現在も2件のテレビプロジェクトが進行中だ。

「脳波」関連にかまけて「速話聴取」関連の発信が疎かになっていたので、この1週間は合間を縫って「速話聴取」のプロモーションにてこ入れした。

まず1つ目は、速話音声を手軽に試聴していただけるように、「映像配信局」に2倍速、3倍速、4倍速、5倍速のサンプル音声をアップした。

サンプル音声の内容は、速話聴取マニュアル「セッション1」の導入部分だ。これまでにアップしていたノーマル速度も同コーナーに移動した。

例えば、3倍速を聴いた後に5倍速を聴き、その後にまた3倍速を聴くとずいぶんゆっくりに聞こえるだろう。これは脳の特性によるもので“ビットギャップ効果”と呼ぶ。

ただし、ビットギャップ効果による脳の活性化は、そんなに長続きしない。脳の活性を定着させるためには、速話聴取法に則って継続したトレーニングをすることが理想である。

また、4倍速では、音声に同期した文章も挿入した。これにより「黙読追唱法」が可能となるので、ある種の速読トレーニングにもなる。

この速話聴取サンプルによって、「速話聴取法とは何ぞや?」という疑問に、おぼろげな回答はできると思う。

2つ目のてこ入れは、1週間とことん「デジヴォ」を使って頭脳の活性化を実感していただけるサービス、「レンタル・デジヴォ」だ。

とにかく、いつでも、どこでも、1週間とことん使って、あなた自身の頭脳がますます活性化するのを実感して欲しい。そして、人生に生かして欲しい。

レンタル・デジヴォには、速話聴取マニュアル「音声ソフト」のセッション1を同梱しているので、速話聴取法の取り組みイメージもわいてくると思う。

速話聴取ポータル「ビットべーション」のプレオープンサイトを今日設置した。

是非!


セルシネ・エイム研究所 和田知浩

vol.189 『一所懸命でひたむきな人との打ち合わせ。』 2010.1.25


日テレの番組制作会社から脳波測定の相談を受けた。

現時点で詳しい話をすることはできないが、ある場面で、ある能力をしっかりと発揮するために、あることが有効か、また、どのようにすればより有効なのかを検証するのだそうだ。

昨年、達人達の脳波を収集するプロジェクト「ファインブレイン研究会」を脳波測定器メーカーに協賛いただいてスタートしたが、テレビ番組での脳波測定はそれとはまたちょっと違う破天荒なおもしろさがある。

それだけに、脳波測定の環境的条件が厳しいことも多々ある。

オンエアは2月下旬、ロケは今月末とのこと。

一度ご来訪いただき、脳波の測定方法や特性などをお話しさせていただきたいと提案した。

今回脳波測定するような場面において、クライアントがしっかりとパフォーマンスを発揮するためのメンタルトレーニングはよくアドバイスさせていただく。

しかし、そのパフォーマンスを発揮しているときの脳波をリアルタイムに計測する機会はあまりない。そういう意味で、どのような結果が出るのか私も興味津々である。
テレビ番組制作担当者との打ち合わせ。
今日来訪いただいた担当者は、私のアドバイスをしっかりとメモしながら聞いてくれた。楽しみである。

いくつかのハードルがあると思うが、晴れてオンエアが決まったら、このブログとセルシネ・ニュースで改めてお知らせしたいと思っている。


セルシネ・エイム研究所 和田知浩

vol.188 『ポラリティを操る素敵なセラピストとの出会い。』 2010.1.24


またまた、きとりかさんのブログから素敵な女性が体験セッションに来てくれた。

ポラリティ・セラピストのnamiさんだ。namiさんのブログ

ポラリティセラピーという言葉を初めて聞いた。ポラリティというのはプラス/マイナスの極性を意味する言葉だそうで、人の磁場を利用して心身のエネルギーを整えていく療法とのこと。

磁場療法といえば、テレビ番組のロケでタレントさんの脳波を測定したパワースポット「分杭峠」を思い出す。「オンエアされた分杭峠での脳波測定で考えたこと。」

namiさんの体験セッションの目的が「自身の脳波を測ってみたい」だったので、40分ほどの会話の後さっそく測定してみた。
namiさんの脳波測定1回目。

グラフ右側の優勢率をご覧いただくと分かる通り、リラックス集中傾向を基本としながらも、意識分散を示すベータ波も4分の1程度優勢になっている。

namiさんの凄かったのはここからだ。測定を繰り返すごとにミッドアルファ波の優勢率がみるみる高くなっていった。さすが、日頃から心身の状態に聞き耳を立てながらセルフコントロールされているだけある。

7回目の測定結果がこのグラフである。
namiさんの脳波測定7回目。

数値データの一番右の項目「スレッショルド」がα2(ミッドアルファ波)だけを表示しているのは、フィードバック音をミッドアルファ波だけ有効にしてバイオフィードバック・トレーニングをしたからだ。

バイオフィードバック・トレーニングをこれほど素早くマスターされる人は非常に珍しい。
ポラリティ・セラピストのnamiさん。
ミッドアルファ波の平均ボルテージも、7.0μVから9.5μVに伸びている。この平均ボルテージが20μV、30μVと伸びていけば、namiさんも達人の仲間入りだ。

すなわち、namiさんの能力がより具体的に花開くだろうということだ。

例えば、何となく・・・、もしかして・・・という感覚で受け取っているメッセージが、確信の気づきとなる。

そうなったときのnamiさんは、益々素晴らしい仕事を具現化されていることだろう。

今回は、計9回の脳波測定を行った。

持参された音叉(チューニングフォーク)を鳴らしての脳波測定も興味深かった。脳波測定で客観的なデータを集めていくと、音叉のうまい使い方を導き出せると思った。


セルシネ・エイム研究所 和田知浩

vol.187 『脳波測定器・・・「エビデンス」のための「バリデーション」。』 2010.1.21


今月18日(月)に放送されたNHKの「クローズアップ現代」が面白かった。タイトルは、「脳波が暮らしを変える」だ。

脳波に関する最近のトピックスを、30分番組で見事に網羅していた。
番組のHPには、以下のようなコメントが掲載されている。

http://www.nhk.or.jp/gendai/kiroku2010/1001-4.html
脳が活動したときに発する脳波を利用した機器が、いま急速に日常生活に浸透し始めている。米国では小さな脳波センサーを額につけ、念じることでボールを操る玩具が発売されて大ヒット。脳の集中度合いを反映させて遊ぶ新感覚がうけて、品薄の状態が続いている。おもちゃだけでなくスイッチ操作を脳波で行う家電製品の開発も進んでいる。更に脳波から人の心の動きも調べる動きも活発化。どんな商品が消費者の心を捉え購入意欲を高めるのか、脳波などで分析を行うビジネスが誕生しているのだ。一方で、脳波の利用は、人の心や行動に影響を与え、脳そのものを変化させようとしている。ある種の理想の脳を作るためのトレーニングも開始されている。番組では、私たちの生活に浸透し始めた脳波が、私たちの社会をどう変え、人の脳や行動にどんな影響を与えていくのか、その最前線を見る。
・・・引用終わり。


最も「良かった」というか、「嬉しかった」というか、「好感を持てた」のは、スタジオゲストとして出演された川人光男氏(国際電気通信基礎技術研究所)のコメントだった。

川人氏の輝かしい業績はネット検索すれば分かることなので省略する。

川人氏は、「脳波の研究者と利用者そして一般の人たち、この三者間の情報交換が今後益々重要だと思う」というようなことをおっしゃった。私も大きくうなずいた。

私は「脳波研究家」の肩書きでマスコミに出ることがあるが、実際の活動は「脳波の利用者」の方に近い。メンタルトレーニングを効果的に行うために“脳波”を利用しているのだ。

「研究者」「利用者」「一般の人」では、脳波に関する認識に大きな溝があるような気がしている。特にまず「研究者」と「利用者」の情報交換が急務だと思う。それぞれが、それぞれにない情報を持っている。

この番組の放送中から、弊社のHPとブログへのアクセス数が急激に伸びて、当日(18日)と一昨日(19日)は通常の2〜3倍をカウントしている。

アメリカに住んでおられたご夫婦が最近帰国され、先日脳波測定器を購入して頂いた。そのご夫婦が一昨日来訪され、興味深いことを教えてくれた。

「アメリカには、脳波測定器はもう無いんですよ」と。

私は「えっ?」と思った。

脳波測定器がバイオフィードバック法に使えるとして「インスタント禅」がアメリカではやったのは、もう25年以上も前の話だ。IBMなどの大企業が社員教育に利用していると当時話題になった。

そして今でも上述のように、念じることでPC画面の映像やリアルの物体を動かすおもちゃがヒットしている。

バイオフィードバック法で得られるアルファ波と何十年も修行した座禅のアルファ波は、脳波は同じでも境地までも同じとは言えない。そういうこともあり、流行は一過性だった。

とはいうものの、アメリカでは脳波バイオフィードバック訓練に保険診療点数がつくと聞くし、おもちゃもヒットしている。

ところが、測定精度の信頼性を満たし、かつ一般の人でも購入できる価格帯の脳波測定器は無いのだそうだ。

クローズアップ現代で紹介されていた脳波のおもちゃで遊ぶ子供の様子を見ると、念じるときに息を止めるようにして顔も緊張させ、そのときにおもちゃが動き、子供がその緊張を緩めるとおもちゃも止まっていた。このことから、おもちゃは、脳波というよりも緊張による筋電ノイズを拾って反応しているように感じた。(間違っていたらすいません)

ノイズキャンセリング機能のないバイオフィードバック装置でアルファ波トレーニングをすると、間違った反射がトレーニング者に形成されてしまう。これは、笑い事では済まされない。

同じく一昨日来訪された脳波測定器メーカーの若菜氏が興味深い情報を教えてくれた。
フューテックエレクトロニクス社の若菜氏。
最近、アメリカから脳波測定器に関する問い合わせが相次いでいるのだそうだ。理由は、ある業界の製品に、ユーザーの精神状態を把握する機能を付けることを義務化する法案が検討されているからとのこと。

やっぱり現在のアメリカには適当な脳波測定器が無いのか?

若菜氏がもう一つ嬉しい話しをしてくれた。

「本格的なバリデーションに取り組みます」と。

バリデーションとは、「科学的に検証すること。妥当性確認」という意味だそうだ。

要は、製品やその製造過程における品質チェック態勢をしっかり整えますよ、ということらしい。

思わず、「遅いよー」と突っ込みたくなった。今までに私が幾度となく訴えてきたことだ。でも、他のメーカーも含めて、「医療用ではありませんからねー」が常套句だった。

こんな状況だったから、お客様から詳しい説明を求められても、ドキュメント(記録・文書)自体が存在しないから明快に答えることができなかった。

でも、数万円から1万円を切る脳波計でそれなりの測定ができるようになった今、差別化のために重い腰を上げ始めたのだろう。大歓迎である。大きな労力を要すると思うが、ぜひ頑張って実現して欲しい。

「自社製品のリラクセーション効果を実証するために脳波を測定したい」という要望が最近特に増えてきている。

こんなエビデンス(科学的根拠に基づいたもの)化をしっかりとサポートするためにも、脳波測定器のバリデーションもしっかりと構築してもらえることを期待している。

弊社の脳波関連ポータルサイト「NOWHADAS」


セルシネ・エイム研究所 和田知浩

vol.186 『音楽家との嬉しい出会い。』 2010.1.17-2


15日(金)新月の日に、それにふさわしい人と初めてお会いした。

テンポ116の効果を提唱し、その理論に則った音楽を作曲しておられる片岡慎介氏だ。

テンポ116の私の取り組みは、以前このブログに「お客様の脳波測定で、テンポ116の効果を改めて実感。」としてちょっと触れたことがある。

この記事を偶然見つけられて、今回コンタクトを頂いた。

夕方から3時間40分ほどのミーティングとなったが、片岡先生がこれまでに形にしてこられた様々な作品を見せてもらい、体験させてもらった。

その中の一つが、この「月のテンポで幸せになる−メビウスの指」だ。
書籍「月のテンポで幸せになる−メビウスの指」
片岡先生のテンポ116の音楽と、西川眞知子先生(アーユルベーダ・ヨーガ研究家)の指先ヨーガのコラボレーションになっている。

先月立ち上げたセルシネの音響商品ブランド「SSDS−GAM(エスエスディーエス・ガム)」を展開する上で、やりたいことがどんどん出てきた。

このプロジェクトに片岡先生のお力を貸して頂けるとすれば、これほど心強いことはない。

一つ私のアイデアを話してみた・・・。

しかし、片岡先生の反応は今ひとつだった。「やってみると何かあるのかもしれませんけどねー」と。

片岡先生をお見送りした後、お話ししたアイデアのデータを調べ直してみた。すると、肝心なことを思い違いしていたことに気づいた。

さっそく訂正のメールを送信した。すると、翌日片岡先生から連片岡慎介先生と和田知浩絡を頂いた。

「これは正に音楽ですよ」「凄いことに発展するかもしれませんよ」と。

私がこのアイデアを音にしても、ただの信号音にしかならない。それでも効果はあると思うのだが、しっかりとした音楽に料理されたらもっと素晴らしいに決まっている。

「このアイデアをどう料理するか、それが重要ですよ」と、片岡先生にも釘を刺された。

どんな料理が、否どんな音理ができあがるか、楽しみでたまらない。


セルシネ・エイム研究所 和田知浩

vol.185 『がんばってるよー。』 2010.1.17


1月9日(土)は朝からそわそわしていた。昨年12月27日に参加したロケが、どのように編集を仕上げて放送されるのだろうかと。

放送から8日が経過した今でも、ちょっと時間が空くとPCで再生して繰り返し観ている。50分番組(正味43分ほど)だが、もう殆ど覚えてしまった。・・・覚えてしまったのだが、同じところでまた吹き出して笑ってしまう。
激☆王。タレント激辛王決定戦を脳波で判定。
“お笑い”のDVDが売れているらしいが、わざわざ購入する人の動機が私には分からなかった。しかし、今回の件で、その気持ちがよく理解できた。

だから、著作権者からすれば商売になる。

だから、私がYouTube(弊社「映像配信局」)にアップすることはできない。

だから、番組映像から12枚の写真をピックアップさせて頂いて、サムネイルで弊社脳波関連ポータルサイト「NOWHADAS」に掲載した。

嬉しい知らせが番組制作会社から届いた。「好評だったので、第2弾を検討中です」と。素直に嬉しい。凄く嬉しい。

ただ、脳波の立場に限って言えば、見解やその伝え方にはまずい点もあった。私が純粋に視聴者の立場だったら、突っ込みたくなる箇所がいくつかある。しかし、今回は私が当事者だ。

同じ発言でも、文脈(番組編集の流れ)によって意味が違ってくる。

ただ、これ以上言い訳するのは止めようと思う。もしも、次回も呼んで頂けるなら、その場でできる限りのことを精一杯する。それしかない。「それができないなら、のこのこテレビに出るな」というだけのことだ。

私自身にある「『まじめな正論』と『たのしい暴論』」の絶対矛盾を合一することこそが、次のステージに踏み出すための課題なのだと思う。

テレビに出演して嬉しいことは、「がんばってるよー」と多くの人に伝えられることだ。

観ることができなかった遠くの親戚には、DVDにコピーして送った。


セルシネ・エイム研究所 和田知浩

vol.184 『「まじめな正論」×「たのしい暴論」、そこから生まれるもの。』 2010.1.8


明日お昼のフジテレビに出演する予定だ。あくまでも予定・・・。

12月27日のロケの模様は、このブログに「フジテレビの新番組ロケでタレントさん達の脳波を測定。」として投稿した通りだ。

生放送やロケに行って脳波を測定、ちょっと解説・・・というのはこれまでにも経験してきた。しかし、事前リハーサルに参加して意見を述べ、その上で収録に臨んだのは今回が初めてだった。

そういう意味で責任が重い。覚悟が違う。わくわくの充実感も大きい。

脳波測定には何の小細工もしていない。だから、測定環境とタレントさんの精神状態がストレートに結果として出る。

事前に決めた評価得点算出式に則って順位が決められていく。その結果に納得できないというタレントさんもいた。

尋常ではない激辛を食するタレントさん達は大変だったと思うが、そのリアクションとトークを存分に楽しませてもらった。

気がかりはやはり、脳波測定に関連した問題だ。特にその評価方法には反省点がある。私がテレビを観る側だったら、いつものようにさっそくこのブログで指摘するかもしれない。

ただ、メンタルトレーニングという技法をしっかりと、そして正しく普及させて行くためにいろんな人の力を借りたい。テレビの力はもちろん大きな魅力だ。

批判の矢面に立って、一つ一つ解決しながらブラッシュアップさせていきたい。

メンタルトレーニングを効果的に行うためには、脳波をアルファ波にコントロールすると良い。

脳波とはなんぞや? そう思ってもらう切っ掛けにこの番組がなればありがたい。

収録はその日限りの一発勝負だが、編集の参考にしてもらう所見を送った。所見を書くために、ロケで測定した45件の脳波測定データをプリントアウトして比較検討した。
テレビのロケで測定した、タレントさん達の脳波。

やることはやったので、今はもう「まな板の鯉」の心境だ。

「まじめな正論」×「たのしい暴論」が生み出すもの。その成果をコルパー養成に役立てたい。

両極を限りなく広げていって一つになる境地、これを“絶対矛盾の自己合一”というが、生半可な取り組みでは実現できない。やりっ放しではなく、しっかりとフォローしていきたい。

「正論ぶった大嘘」や「めちゃくちゃなだけの暴論」が飛び交うこともあるこの世の中だが、しっかりと自身をマネジメントしていきたい。そして、社会に対する責任を果たしたい。


番組のオンエアは、1月9日(土)昼12時。フジテレビ「激☆王」

セルシネの脳波関連ポータルサイト「NOWHADAS」

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セルシネ・エイム研究所 和田知浩

vol.183 『「念ずれば叶えられる」の落とし穴。』 2010.1.5


「念ずれば叶えられる」・・・そのためには、「深く」「強く」「続けて」念じることが大切である、ということを以前このブログでも述べた。

「深く念じる」とは、アルファ波になること。一点集中になること。
「強く念じる」とは、アファーメーション(自己宣言)やビジュアライゼーション(映像化)の技法を使うこと。
「念じ続ける」とは、間を空けて繰り返すこと。

このメンタルトレーニングをサポートするサウンドが、先月発売したSSDS−GAM「実現」である。

SSDS−GAM「実現」でメンタルトレーニングを実践すると、漠然とした言い方だが、自身の精神状態が良くなる。静寂で安定した精神の中に気力が満ちてくる。

そして、不思議な出来事が身の回りに起こり始めて、運が良くなってくるのを感じるだろう。また、自身の五感が広がったようにも感じ始める。「鋭敏に」と言っても良いかもしれないが、「広がる」の方が実感に近い。

「外感」と「内感」が的確な情報を吸い上げて心に表象を形成するから、チャンスに気づく感度が増す。

「外感」と「内感」については、弊社ウェブサイトの「情報循環モデル」で解説している。

もちろん、気づいたチャンスを生かすためには、必ず「行動」することが必要になってくる。また、その行動を的確に行うためには、「事前の行動」、すなわち身体を鍛えたり練習したりしておくことも重要である。

この世に生きている以上、その手を、その足を、あるいは別のどこかを動かして行動しなければ「願望の実現」は絶対に無い。

SSDS−GAM「実現」を実践していると、その行動が自然にできてくる。潜在意識にモチベーション(動機づけ)が形成されるから「苦」を感じない。「苦」を感じないどころか、「楽」でかつ楽しい行動になる。

馬術で馬を御して目的地に行くように、メンタルトレーニングで潜在意識を御すると速く確実に、そして楽に願望が実現していく。その上、潜在意識を御していること自体が楽しい。これも乗馬と同じだ。

「念ずれば叶えられる」のだが、ボタンを掛け違えると人生がおかしくなってくる。今日は、その辺を詳しく解説したいと思う。

もうずいぶん前のことになるが、ある男性の実例である。

初めて相談に来られたときのYさんは、軽いアパシー(無気力症)だった。

そのときの話しを要約すると次の通りである。

1.2歳年上の妻と一姫二太郎の4人家族。
2.10年近く勤めた会社を辞めたのが5年前。
3.まるで転職癖でもついたかのように会社を転々とし、その都度頑張ろうと思うが、徐々に気力が失せていった。
4.転職するようになったのは、“念ずれば叶えられる”という種の書籍に触発されて、「家を建てる!」という願望を念じ始めたころから。

なぜ、「家を建てる!」と決心して念じ始めたとたんにアパシーに、そして転職癖がついてしまったのだろうか。

Yさんの心の変化を追ってみると次のようになる。

1.「念ずれば叶えられる」という種の書籍を読み、自分も「家を建てる!」ことを決意し念じ始めた。
2.潜在意識に「家を建てる!」という願望がセットされた。
3.潜在意識が「家を建てる!」という願望を実現するために働き出した。
4.「このままではいけない」という感情が湧いてきた。
5.「今まで通り働いていても願望は実現できない」と思考判断し、今の仕事に対する“やる気(意味)”を失っていった。
6.転職してもアパシーは変わらない。そういう中で転職を繰り返すようになった。

以上のような変化があったと思われた。

願望を念じると、その願望は潜在意識にセットされる。そして、既述「心の変化−4」のように、現実を願望(潜在意識にセットされたイメージ)に近づけるために心のエネルギーを生じ行動させる。

心の奥底で発生する“感情の原型”は、ものすごく単純だ。

その単純な感情が脳のパーソナルフィルター(それまでの経験で形成された、その人なりのものの考え方を無意識にする部分。無意識の心構え)を通過して顕在意識に表出するときには、十人十色、百人百様の思考を伴っている。

「多くの人はパーソナルフィルターに人生を決められている」と言っても過言ではない。

残念ながらYさんは、このパーソナルフィルターの働きを知らなかった。だから、「ボタンの掛け違い」にも気づけなかった。

そのため、潜在意識からの感情(エネルギー)をボジティブに生かすチャンスを逃してしまった上、「心の変化−5」のように顕在意識で間違った解釈をしてしまい、「ネガティブな転職を繰り返す」という「負のスパイラル」に陥ってしまったのだ。

メンタルトレーニングをする際に忘れてはならないこと、それは、パーソナルフィルターの思い込みを緩め、かつ潜在意識に目を向け、耳を傾け、寄り添いながら調整進歩していくという態度だ。

そうしていると、あるとき突然に局面が展開し始める。

SSDS−GAM「実現」には、それを実践するためのフェーズを組み込んでいる。

Yさんのパーソナルフィルターと顕在意識は、「家を建てる!」ための手段を限定していた。すなわち、「もっと有能なサラリーマンになって稼ぎ、そして自分で支払う」と。そのために、結果的に失ったものも多かった。

潜在意識は無限の可能性(選択肢)から最適な方法で願望を実現させようとする。それを邪魔してはいけない。そのことを理解したYさんの人生は、その後「正のスパイラル」に切り替わり、願望実現の連鎖を呼び込んでいる。

Yさんの願望実現の軌跡をあえてここで紹介することはしないが、その実現は恐らくあなたの想像を超えた方法である。

「莫大な情報」と「強大な動力」を有する潜在意識に相談しない手はない。

画策は、百害あって一利なしだ。

あなたは今そこで、明るく元気に、そして誠実に生きていればいい。願望は必ず潜在意識が実現してくれる。

SSDS−GAM「実現」、是非!
http://www.selsyne.com/aim/products/ssds-gam/jitugen/index.htm


セルシネ・エイム研究所 和田知浩

vol.182 『2009年最後の凄いサプライズ。』 2010.1.1


あけましておめでとうございます。

2010年がスタートして2時間たった。

昨日(大晦日)は、恒例となっている3誌共通号外を書き上げ配信した。
http://www.selsyne.com/aim/mailmagazine/backnumber-list/extra/2009nenmatu.html

それにも書いたように、セルシネの2009年は「“脳波”中興の年」となったと思う。

2009年最後の仕事を終え、食事しながらNHK紅白歌合戦を見た。

今年はちょっと迫力に欠けるかなと思っていた。

しかしなんと23時頃、矢沢のエーちゃんが登場してシークレットライブが始まった。もちろん紅白初出場だ。エーちゃんの緊張感と心意気がビシビシ伝わってきた。

そのステージをコメントした審査員が原辰徳監督。私にとってはゴールデンリレーだった。

今年もいい年にしていこう。


セルシネ・エイム研究所 和田知浩


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